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1998 年度 実績報告書

熱帯アジア(東南アジア・インド)の遺跡調査による新発掘・保存修復方法論の構築研究

研究課題

研究課題/領域番号 08041028
研究機関上智大学

研究代表者

石澤 良昭  上智大学, 外国語額部, 教授 (10124851)

研究分担者 ラオ キム・リアン  日本品質保証機構, 環境研究センター, 課長補佐
坪井 善明  早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (00163874)
上野 邦一  奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (70000495)
中尾 芳治  帝塚山学院大学, 文学部, 教授 (70227734)
盛合 禧夫  東北工業大学, 工学部, 教授 (10085459)
キーワードアンコール・ワット / アンコール・トム / バンテアイ・クデイ / 熱帯降雨林 / 石材の劣化 / 陸水環境 / 不同沈下 / 遺跡エンジニアリング
研究概要

調査・研究活動
1. アンコール遺跡管理事務所会議:現場における協力体制(車輌・宿泊・労働者などの手配および下生えの除去など)の確認、調査期間中の観光客の誘導、遺跡現況の情報聴取。
2. 考古班:(1)バンテアイ・クデイ寺院本体および周辺調査の実施。(2)周辺に放置されたままの建築部材の調査および現況部材配置図の作成 (3)現場写真撮影および写真資料のデーターベース化に向けて基本資料収集の実施 (4)考古発掘の実施:クデイ寺院前柱殿の東側基段および北塔門付近の2箇所にトレンチを入れ、建設当時の整地層および廃絶後の堆積層の確認、基礎地業における基本的な知見の確認、層位的発掘の実施により出土遺物の収集と分析考察 (5)前身遺構の丸柱穴の再確認と発掘
3. 建築班:(1)クデイ寺院建築構造物の現状把握のため、遺跡本体の平板測量による図形化作業の実施 (2)図形資料により遺構の構造・建築手法、様式、劣化状況などの再確認 (3)遺跡本体の立断面実施調査 (4)周辺放置石材の調査により当時の部材構成シュミレーションの実施 (5)ゴープラ:回廊などコーベルアーチ構築法調査 (6)アンコール・ワット西参道の工事検証
4. 地質班:(1)螺旋状資料採集器(オーガー)による地盤構造の調査・分析・地下水と帯水層の調査、建造物と地盤と不動沈下状況の関係についての調査 (3)共振法による石材の劣化度合の検査
5. 植物・生物化班:(1)アンコール地域の植物相調査 (2)熱帯降雨林(自然樹林)と遺跡着生植物の関係究明 (3)地衣類チオバシル菌の調査
6. 水利環境調査:(1)アンコール地域の水環境保全 (2)熱帯水素の生体学的調査 (3)カンボジアの降水環境

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 石澤良昭: "密林の中に発見された神秘に満ちたアンコール" 『ニュートン』1998年9月号. 18巻9号. 60-65 (1998)

  • [文献書誌] 石澤良昭: "スリランカ、東南アジアの仏教と求法の道" 横山宗一郎『ブッダの道2400年』(京都書院). 139-144 (1998)

  • [文献書誌] 盛合禧夫: "アンコール・ワットおよびバイヨンにおける共振法による石材の診断" カンボジアの文化復興(15). 64-78 (1998)

  • [文献書誌] 盛合禧夫: "アンコール遺跡の石材は傷んでいる" アンコール遺跡を科学する-第6回アンコール遺跡国際調査団報告会-. 19-28 (1999)

  • [文献書誌] 中尾芳治: "バンテアイ・クデイ寺院跡の発掘調査の成果と課題" アンコール遺跡を科学する-第6回アンコール遺跡国際調査団報告会-. 10-18 (1999)

  • [文献書誌] 遠藤宣雄: "カンボジアの森林保存と村落の自立-森林・住民・遺跡の共存-" カンボジアの文化復興(15). 127-141 (1998)

  • [文献書誌] 石澤良昭: "東南アジアの伝統と発展『世界の歴史第13巻』(共著)" 中央公論社, 462 (1998)

  • [文献書誌] 石澤良昭: "王道はすべてアンコール徒城へ『アンコールの王道を行く』(共著)" 淡交社, 198 (1999)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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