研究課題
今年度も昨年に引き続きドイツ・イタリア国内の調査対象資料を二次にわたって調査班を派遣、調査した。1.事前折衝:ドイツ・イタリア国内の調査対象資料についての詳細な情報を入手し、先方と調査受入れについて事前連絡を密にとり、現地の研究協力者と事前打ち合せを行なった。2.現地本調査:フランクフル工芸美術館・ローマ国立図書館などの調査を実施した。西洋古典籍研究の中心先進機関を視察、研究者と交流をはかった。3.現地日本研究者と古典籍を核とした共同研究の在り方を討議した。4.帰国後の整理と研究:継続調査分の調査カードの整理、国内資料との比較照合と目録作成を目的とした作業を分担し、これを実施した。5.調査報告:作成の礎稿をもとに、善本解題、或いは略解題付の目録を作成して、調査報告書として公開する準備を行なった。6.最終年度の計画のための情報収集:可能な限りの手段で、欧州の日本研究者と連絡交渉して、資料所在情報を入手することに努めた。本年度はほぼ南ドイツの所在調査を完了したので、目録をなるべく早く公刊する予定で、招聘研究者と打ち合わせを行った。またケルンのブルベラ-氏個人蔵の目録も作成準備にかかっている。サレジォ大学の江戸末期の小説の目録化の見通しもほぼ得られた。
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