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1998 年度 研究成果報告書概要

欧州に於ける日本古典籍研究の歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08041036
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分学術調査
研究分野 国文学
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

岡 雅彦  国文学研究資料館, 副館長 (20044729)

研究分担者 山崎 誠  国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (70094696)
キャンベル ロバート  国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (50210844)
落合 博志  国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (50224259)
新藤 恊三  国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (80007161)
松野 陽一  国文学研究資料館, 館長 (50005823)
研究期間 (年度) 1996 – 1998
キーワードドイツ / イタリア / スイス / 日本古典籍 / 図書館 / 博物館 / 美術館
研究概要

本研究は、主にドイツ・イタリア国内所在の日本の古典籍類の所在確認と、原本調査を目的として計画されたものである。その際、ドイツについては、エヴァ・クラフト博士編『JAPANISCHE HANDSCHRIFTEN UND TRADITIONELLE DRUCKE AUS DER ZEIT VOR 1868』(通称クラフト目録)に未収録の機関の探索調査を優先することを基本的な方針とした。両国における調査は、所蔵者各位の御理解と、仲介者の御援助などを得てほぼ順調に進行し、交付期間における6回の渡欧において訪問した機関は20箇所に及び、総計約2,100点の古典籍の調査を済ませることができた。
ドイツに関しては、本研究の開始以前にクラフト博士の御教示により把握していた目録未収録機関の調査は一通り終了し、不十分ながらクラフト目録の補完を或る程度まで果たせたと言える。イタリアの場合はクラフト目録のような基礎資料がなく、ほとんど手探りで進めざるを得なかったが、サレジオ大学マレガ文庫のように現地で新たに存在を知り、悉皆調査を行った蔵書もあり、従来情報の乏しかった地域の開拓の試みとしては、一定の成果を収めることができたと考えている。
ただし、今回調査したのは両国ともほとんどが公的な機関であり、プルヴェラー家のみが例外であった。日本国内においてもそうであるが、個人の所蔵本に関しては一般に情報も少なく、調査が困難なことが多い。プルヴェラー・コレクションほどの質と量を備えた個人の蒐書は稀であろうが、なお引き続き情報の入手に努める必要があろう。勿論公的機関についても探索の余地は残っており、本研究の成果を踏まえて、今後より網羅的なヨーロッパにおける日本古典籍の所在確認と調査を図って行きたい。

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公開日: 2001-10-23  

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