研究課題
国際学術研究
(1) ポン教の実践とポン教集団の実態にかかる統計的調査を全員で実施した。調査は中国チベット自治区、同四川省、同雲南省、インド、ネパール、において網羅的に行い、従前まったく知られていなかったがポ初めて明確になった。この取り纏めは代表者とツェリン・タールが行っている。(2) ポン教と仏教の教学(特にゾクチェン)の比較研究は、御牧とサムテン・カルメイが行い、西藏自調査とパリ・大阪・京都における文献調査研究を平行させて実施した。(3) 図像・儀礼の調査は立川、小野田、ペル・クヴェルネ、森、山口、正木、テンジン・ナムタクが中国治区、青海省、インド、ネパールで実施した。この結果、ポン教マンダラのセットが入手できる見込み在購入方法を検討中である。(4) ポン教集団の人生儀礼を石井がネパール中部で、社会構造と憑依現象を長野禎子が青海省南部で調査した。(5) ポン教典籍の所在調査とその構造分析は、ツェリン・タールとダン・マーチン、三宅伸一郎が主とし自治区で実施した。この結果、ポン教経典の集成であるカンギュル(経部)とテンギュル(論部)双方ことができた。今後のポン教研究にとって基礎的な資料が始めて国内に揃ったことになる。(6) 西ヒマラヤ諸語の記述研究は、武内・高橋がインド・ガルワール地方で行い、また、長野泰彦が四川ギャロン語の記述研究を行った。これと関連して、長野・武内はフランス国立文書館・大英図書館にシュン語・ナム語文献を調査・収集し、電算化した。北村・西は中国におけるポン教集団での言語生究を行った。(7) 外国人分担者4名を招聘して全員の調査研究結果をレヴューし、研究者がそれを共有できるようデータベース化の方法を協議した。また、1999年に予定される国際集会・出版等による研究成果の公開方法と将来のポン教の総合的研究のための国際学術研究や共同研究の方法を検討した。
すべて その他
すべて 文献書誌 (16件)