研究課題/領域番号 |
08041046
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐伯 聰夫 筑波大学, 体育科学系, 教授 (60036556)
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研究分担者 |
仲澤 眞 筑波大学, 体育科学系, 講師 (10188930)
矢島 ますみ 明海大学, 経済学部, 講師 (80220135)
鈴木 守 上智大学, 文学部, 助教授 (90129792)
間宮 聰夫 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70265974)
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キーワード | ハイランドゲームズ / スカイ島 / 民族的アイデンティティ / 地域ロイヤリティ / ブンデスリーグ・サッカー / レバークーゼン市 / バイヤー04レバークーゼン / 国際スポーツ戦略 |
研究概要 |
英国スカイ島ポートリー市において民族スポーツの伝統行事であるハイランドゲームズの大会とコミュニティ形成の関連分析及びドイツ国レバークーゼン市においてブンデスリーグサッカーの大会とコミュニティ形成の関連分析を、主として大会のプロデュース、マネジメント、サービス等のシステム構成の視点及び社会変化の中における地域生活変容の視点から行った。 その結果、ハイランドゲームズ大会においては、イングランド対スコットランドの歴史的対決を背景としながら、民族的アイデンティティの象徴としての身体文化が隆盛し、スコットランド全体の統合とともに、それぞれの地域的ロイヤリティの醸成に機能し、固有の地域文化として発展するとともに、観光資源として活用されていることが分析された。 また、レバークーゼン市におけるブンデスリーグサッカー大会についてぱ、化学工業を主とするバイヤー社の城下町として発達した市において、スポーツの振興が地域形成に大きな意味を持ち、特にバイヤー04レバークーゼンというサッカーチームの活躍が労働者階級を中心とした地域アイデンティティの形成と強く結びついていることが理解された。 いずれにしても、長い歴史を持つ定期的に開催されるスポーツ大会は、地域社会の拡大や変容の再編成過程の中で、固有の社会制度としての地位を形成し、豊かなコミュニティ形成機能を発揮し読けている。しかし、前者においては観光資源化の過程における地域住民との距離の拡大が、後者においては、スポンサー企業の国際スポーツ戦略に基づくチームの多国籍化による地域との距離の拡大が予想され、ともにスポーツ資源のグローバル化現象にともなう新たな課題が存在することが分析された。
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