研究課題/領域番号 |
08041061
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
加藤 弘之 神戸大学, 経済学部, 教授 (70152741)
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研究分担者 |
黄 りん 神戸大学, 経営学部, 助教授 (40225363)
岡本 由美子 神戸大学, 国際協力研究科, 助教授 (00273805)
陳 光輝 神戸大学, 国際協力研究科, 助教授 (00188509)
てき 林瑜 大阪市立大学, 商学部, 助教授 (40236964)
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キーワード | 地域格差 / 経済発展の波及メカニズム / 物流ネットワーク / 長江流域地域 / 地域開発戦略 / 経済圏 |
研究概要 |
地域格差の拡大が明らかになりつつある今日の中国において、沿海から内陸への経済発展の波及メカニズムを明らかにし、それを促進するための政府の役割を検討することが本研究の目的である。我々は沿海から内陸への経済発展の波及のメインルートとして注目されている長江流域地域に焦点を当て、平成8年度は四川省成都、重慶を中心とした長江上流地域において、政府関係部門と現地企業、外資企業への聞き取り調査を行った。平成9年度は、湖北省武漢、江西省九江、同南昌、江蘇省南京を中心とした長江中下流地域において、同様の聞き取り調査と地元研究者との研究交流を行った。 以下、平成9年度の調査によって明らかになった点をまとめておく。 1.長江中流地域では、緊密な経済的結びつきが形成されているとはいえず、中流地域の中心都市である武漢の凝集力は我々が予想した以上に弱い。 2.九江-南昌間での高速道路の開通に伴って、2都市間での人、物の流れは活発化したが、そのことはかえって九江市の自立的発展を妨げている側面がある。また、北京と香港を結ぶ京九鉄道は九江市を通過しているが、その経済効果はまだ目立ったものとはなっていない。 3.南京は上海を中心とした経済圏に組み込まれているが、家電製品など特定分野では全国レベルでの激しい市場競争が見られ、地域市場の保護は不可能となっている。ただし、武漢、南昌の自動車のように、地方政府による市場保護が継続している分野もある。
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