研究分担者 |
KASEREKA Mah ザイール, 自然科学研究センター, 研究員
KAVOTHA Sada ザイール, 自然科学研究センター, 研究員
WAFULA Mifun ザイール, 自然科学研究センター, 研究員
ZANA Ndonton ザイール, 地球科学センター, 所長
田中 聡 東北大学, 理, 助手 (60281961)
西村 太志 東北大学, 理院, 助手 (40222187)
笠原 稔 北海道大学, 理院, 助教授 (40001846)
田中 和夫 弘前大学, 理学部, 教授 (40003511)
森田 裕一 東京大学, 地震研, 助教授 (30220073)
石井 紘 東京大学, 地震研, 教授 (30004386)
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研究概要 |
1.ザイール東部・ニイラゴンゴ火山の火口内に継続的に存在する溶岩の湖の湖面上昇変化の光波測距儀を用いて準定期測量を実施し,湖面が活動開始の1994年以来約110m上昇したことを確認した.これまでに供給されたマグマ体積は,10^8m^3と推定された.マグマの供給は1996年以降停止状態にあり,噴火の危険性は当面回避されたと判断された. 2.ニイラゴンゴ火山に起源をもつ火山性微動は1995年8月以降出現していない事が確認された.また,火山性地震はニイラゴンゴの直下から東北麓にかけて空間的に集中して発生している事がわかった.さらに,隣接するニアムラギラ火山の北西に1996年12月に側噴火発生したが,その場所はサイスミシテイーの高い場所と一致していることが判明した. 同上火山周辺の地震観測網は,1996年10〜11月ルワンダ難民の大移動等で破壊され,それ以降観測不能の状態になった.さらに,ザイール・キブ州が政情不安に陥り,渡航自粛地域に指定されたため,予定していた地震,地殻変動観測の実施が不可能になった.このため,ケニアの地溝帯に場所を変更し,地溝帯を横断する広域地殻変動等の第1回GPS測量を実施した. 4.アフリカ大陸下のマントル構造の特異性を調べるため,さらにその下部の地球核の状態を地震波の解析から調べた.その結果,(1)内核のP波速度は,遅い地域と速い地域に東西半球に2分され,その境界線がアフリカ大陸直下を通っている事が明らかになった.(2)さらに,外核の減衰特性を調べ,P波のQ値が周波数の(0.55【plus-minus】0.07)乗に比例して増加する傾向にある事を見出した.(3)これらの結果をもとに,アフリカ大陸下のマントル不均質性についてさらに詳細な検討を加える予定であ
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