研究分担者 |
鄭 斯華 中国国家地震局, 教授
陳 天長 中国四川省地震局, 助教授
松本 聡 秋田大学, 鉱山学部, 講師 (40221593)
三浦 哲 東北大学, 理学部, 助手 (70181849)
堀内 茂木 東北大学, 理学部, 助教授 (00004490)
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研究概要 |
中国寧夏回族自治区は中国南北地震帯に位置しており,内陸地震活動が活発な地域である.平成9年度には,研究対象地域である中国寧夏回族自治区地震局に平成8年度に導入した地震波形データ収録システムで得られたデータを用いて震源決定がルーチン的に行われるようになり,より高精度の震央分布図が得られるようになった.また波形データの群細な検討が行われた結果,明瞭な反射波の存在が確認され,今後反斜面の同定やトモグラフィに関する研究を行うことも可能になったことが明らかになった.平成8年度に設置された合計5個所のGPS観測点において,この地域の地殻変動を明らかにするために2回の繰り返し測定が行われた.研究対象領域は,プレート運動モデルによるとインド亜大陸とユーラシア大陸の衝突により北東に移動していると考えられているチベット地塊とオルドス地塊が接している場所にあり,GPS観測から得られた結果は,上記のテクトニクスを示唆するものであったと考えられる.
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