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1996 年度 実績報告書

ストロマトライトの縞模様から決定する19億年前における地球自転速度と月公転周期

研究課題

研究課題/領域番号 08041104
研究機関名古屋大学

研究代表者

熊澤 峰夫  名古屋大学, 理学部, 教授 (60022571)

研究分担者 川上 紳一  岐阜大学, 教育学部, 助教授 (80183036)
高野 雅夫  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90262849)
キーワード縞縞学 / 縞状鉄鉱床 / ストロマトライト / スレーブクラトン / 太古代 / 原生代境界 / 地球環境変動 / 月-地球力学系
研究概要

本研究の目的は、太古代/原生代境界における、地球環境変動を縞状堆積物から解読するために、カナダ・グレートスレーブ地域の地質調査および縞状堆積岩のサンプリングを行うことである.このため、1996年7月9日から8月4日まで、カナダ・イエロ-ナイフ周辺での地質調査およびサンプリングを行った.定量的な縞縞解析・堆積環境変動解読を行うためには層準にそって完全に連続的に岩石試料を採取する必要があるにもかかわらず、従来のハンドツールを用いる試料採集法ではこれが困難であった.そこで、本研究ではエンジンカッターや簡易ボーリング装置を導入して、長さ80cmから200cmの完全連続試料を採取する技術を確立した.その結果、Yellowknife Volcanic Belt,Dwyer Groupの縞状鉄鉱床およびGreat Slave Supergroupのストロマトライトの完全連続試料を採取することに成功した.現在これらの試料を成形し、蛍光X線スキャナをはじめとする各種のスキャナで画像計測を行い、縞縞の解析をすすめている.Dwyer Groupの縞状鉄鉱床は化学柱状図にCaの濃度変動に典型的にみられるcmスケールのリズムと鉄の濃度変動にみられるmmスケールのリズムがあることが分かった.ストロマトライトではCaとSi濃度変動に顕著なリズムが認定できた.今後は堆積過程モデルの作成とともに時系列解析、周期の同定を行なっていきたい.これらの成果は1997年5月に行われるカナダ地質学・鉱物学合同学会で発表する予定である.

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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