研究課題/領域番号 |
08041106
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
近藤 豊 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20110752)
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研究分担者 |
北 和之 東京大学, 理学研究科, 助手 (30221914)
小川 利紘 東京大学, 理学研究科, 教授 (70011616)
村田 功 東北大学, 理学研究科, 助手
中島 英彰 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (20217722)
小池 真 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (00225343)
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研究期間 (年度) |
1996
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キーワード | 対流圏オゾン / 水酸基 / 窒素酸化物 / 温室効果 / 西太平洋 / 航空機 / 熱帯域 / 南半球 |
研究概要 |
本研究では、熱帯域から南半球の太平洋上において、アメリカ航空宇宙局(NASA)や他のアメリカの研究機関・大学と共同で大規模かつ組織的な対流圏大気化学成分の航空機観測(PEM-Tropics)を実施した。PEM-TropicsではNASAと共同で2機の大型航空機DC-8とP3-Cを用い、オゾンと主要な窒素酸化物(NO,PAN,HNO_3,NO_y等)、他のオゾンの前駆物質である一酸化炭素や非メタン炭化水素等、30種類以上の多成分の観測を高度0.3kmから12kmの領域で行った。 我々はミシガン大学と協力して一酸化窒素(NO)と総窒素酸化物(NO_y)の測定器の準備にあたった。我々はまたこの測定器の航空機への積み込み、機内での総合試験、及び試験観測を担当した。この航空機観測はNASAのP3-C型機が用いられ、1996年9月を中心に、南米西海岸とハワイとニュジーランドに囲まれた海域を中心に行われた。各観測地域には、気象解析グループ、モデル計算グループも参加した。観測はおおむね順調に行われた。観測データについてはミシガン大学と協力してデータの解析を実施しつつある。 この時期、南米西海岸はWalker循環の下降域にあたり、高度10〜12kmでは大気の大規模な収束、また海面付近では発散という解析結果が得られている。得られた上部対流圏の化学成分データの上からも比較的低濃度の水蒸気、高濃度のオゾンが現れるといった特徴が見えている。 一方、1997〜1999年に実施する西太平洋熱帯域航空機観測のために、オゾン観測などの予備調査を1996年8月にインドネシアで行った。更に、同計画における航空機観測参加するニュージーランド国立水圏大気圏研究所の研究者を招聘し、エアロソル観測に関する技術的打ち合わせを行った。
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