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1997 年度 実績報告書

沿岸開発による環境変化機構の調査

研究課題

研究課題/領域番号 08041120
研究機関横浜国立大学

研究代表者

柴山 知也  横浜国立大学, 留学生センター, 教授 (40143391)

研究分担者 取出 伸夫  佐賀大学, 農学部, 助教授 (70212074)
茅根 創  東京大学, 理学研究科, 助教授 (60192548)
山内 康英  国際大学, グローバルコミュニケーションセンター, 助教授
岡安 章夫  横浜国立大学, 工学研究科, 助教授 (20213994)
キーワード東南アジア / 海岸環境 / 沿岸開発
研究概要

本研究課題では東南アジアを中心とする発展途上国において、急速な産業化の過程の中で沿岸地域がどのような変遷を経て、環境問題、侵食問題にさらされているかを明らかにすることを目的に、現地調査を行っている。平成9年度には、昨年度行ったベトナム海岸線の調査をまとめるために8月にDr.Nguyen The Duyを横浜国大に招聘し、ベトナム海岸の現状についてまとめた。また、11月にタイおよびマレーシアのアンダマン海側海岸、およびシンガポールを調査し、3月にはシアヌ-クビル周辺を中心とするカンボジア海岸を調査した。
アジア地域の発展途上国では、近年の飛躍的な経済発展に伴って農業・工業・リゾート開発が急速に進められた。その結果、かつて人類が経験したことのないほどの急激な環境システムの変化にさらされている。環境問題を人間活動と関係づけて捉え、環境問題が本来社会の産業化・近代化の過程と密接に結びついた社会問題であることを論証した。
まず個別の国が沿岸開発においてどのような問題を有しているかを把握するために、国別に検討を行った。その際異なる産業化の過程にある国々の状況を比較検討することにより、環境問題の発現が近代化の発展段階によって異なることを明らかにしようと試みた。アジア諸国(特にASEAN諸国)は現在急速な経済発展の途上にあるため、急社会変化を捉えやすい。また、この地域の海岸は大規模河川からの大量の土砂の供給と波浪による侵食の動的な平衡の上に形成されているため、微妙な国土利用の変化に対しても大きな反応を見せる潜在的な可能性を有している。本研究で平成9年度に具体的に取り上げた国はタイ、マレーシア、ベトナム、カンボジアである。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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