研究分担者 |
MAZUR V. 国立雷嵐研究所, 主任研究員
GUMLEY R. Global Lightning Technology, 代表
DOWDEN R. オタゴ大学, 工学部, 教授
舟木 剛 大阪大学, 工学部, 助手 (20263220)
王 道洪 岐阜大学, 工学部, 助手 (20273120)
DOWDEN Richard University of Otago, Department of Electrical Engineering, Professor
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研究概要 |
オーストラリア・ダ-ウィンにおける雷観測を二ヶ年にわたって実施した。実際の観測実施時期は,現地の雨季開始時期に相当する11月・12月のうち,平成8年は11月1ヶ月間,平成9年は11月中旬〜12月中旬の1ヶ月間としている。具体的な観測項目としては,UHF波帯干渉計方式による雷放電路の三次元可視化,VHF広帯域干渉計観測による雷放電開始機構の理解,雷放電進展光学観測装置(ALPS)によるAttachment processの光学測定である。また実施の観測場所は,直線距離で10km程度隔たったロバートソン及びカウワンディの2地点としている。なお2地点の観測場所を必要とする理由は,放電路の三次元可視化を可能とするためである。 一方ニュージーランドの分担者は,VLF/ELF波帯の電磁波を観測し,雷雲頂部から電離層への放電であるRed SpritesやBlue jetsの観測を行い,雲内における放電進展との関係を考察している。 さらにオーストラリアの分担者は,雷放電を能動的に発生すべく,ロケット誘雷実験を実施し,日本側のVHF広帯域干渉計観測結果と併せて放電開始機構の理解を計っている。 なおこれらの全ての地上観測結果は,米国のOTD衛星による観測結果,及びAdvanced Lightning Detection Network(ALDN)観測結果等と比較検討されている。 またV.Mazur氏は1998年2月9日〜14日まで日本を訪れ,これまでの観測データを検討すると共に,来年度以降の観測計画について議論している。
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