研究分担者 |
山田 悦 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (30159214)
村田 勝夫 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60028206)
佐竹 弘 徳島大学, 地域共同研究センター, 助教授 (10124801)
本仲 純子 徳島大学, 工学部, 助教授 (40035811)
伊永 隆史 徳島大学, 総合科学部, 教授 (30124788)
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研究概要 |
本研究は、平成8年度、平成9年度及び平成10年度の3年間にわたり、東南アジア諸国を訪問して、大気中SO_2,NO_2を計測するとともに、雨水成分を測定し、東南アジア地域の酸性雨の実態を明らかにしたものである。 本年度の学術調査訪問国は、タイ王国、マレーシア並びにニュージーランドである.最初7月にはタイ王国のバンコクとプーケットで大気と雨水成分の計測を行った.またアジア工科大学を訪問して、大気試料と雨水試料の提供を受け,情報の収集を行った.9月にはマレーシアのクアラルンプールとクアンタンを訪問し,大気中SO_2NO_2及び雨水のサンプリングと計測を実施した.10月〜11月にかけては、ニュージーランドの南島と北島で調査を行うとともに、オークランド大学で環境情報を収集した. 9月25日には徳島大学工学部で、環境測定評価に関する国際シンポジウムを開催した.タイ王国チュラロンコン大学ハイテクセンターのTasakorn所長を招へいし、研究代表者(池田)らによる学術調査結果並びに関連する研究結果の報告を行った。 研究結果を総括すると、東南アジア諸国は我が国と比較して一般的に大気中SO_2,NO_2濃度が高く、pH3.8の強度の酸性雨が降ることもあり、常時、雨水は4.2前後のpHを示していたが、1997年のインドネシア、マレーシアにおける大規模森林火災以降の1998年にはSO_2,NO_2、SPMなどによる大気汚染は深刻で、雨水試料には灰色の沈殿物が多く、中和されてpH6.0前後を示すことが多かった.ニュージーランドでは大気中SO_2,NO_2濃度は低いが、雨水はpH5.0前後を示し、銅像の顕著な緑化が認められた.
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