研究課題/領域番号 |
08041129
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
生越 明 北海道大学, 農学部, 教授 (80109503)
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研究分担者 |
SHRESTHA Sun ネパール国立農業研究所, 主任研究員
TANG Wenhua 中国北京農業大学, 教授
秋野 聖之 北海道大学, 農学部, 助手 (60202537)
近藤 則夫 北海道大学, 農学部, 助教授 (00234948)
小林 喜六 北海道大学, 農学部, 教授 (10002065)
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キーワード | ジャガイモ疫病 / 交配型 / メラキシル感受性 / アイソザイム / 遺伝子型多型 |
研究概要 |
平成9年8月から9月にかけて、中国東北部の黒竜江省と南部の四川省、雲南省でジャガイモ疫病菌採集および分離調査を行った。 黒竜江省では、夏の猛暑と小雨のために本病の発生がほとんど皆無であったために、ジャガイモ疫病菌を採集、分離することができなかった。一方、雲南省では、昆明のジャガイモ栽培圃場5圃場から14菌株、四川省では、成都のトマト裁培圃場から2菌株、本病原菌を分離した。昆明3圃場からA1交配型菌株が8菌株、昆明2圃場からA2交配型菌株が6菌株、成都1圃場からA1交配型菌株が2菌株、分離された。 本病原菌の諸形質として交配型の他に、メタラキシルに対しての感受性とアイソザイムの遺伝子型の他型を調べた。メタラキシルに対しては、分離した14菌株すべて感受性菌であった。アイソザイムの遺伝子型ではMalic enzyme(Me)、 Glucosephosphate isomerase(Gpi-1)、 Peptidase(Pep-1)の3種について調べた。雲南省昆明の14菌株と四川省成都の2菌株には、アイソザイムの遺伝子型に明確な差異が認められた。 また、ネパールの主として東部及び西部の昨年度末調査地域から分離した疫病菌についてその交配型を検定し、48菌株中A1交配型菌株が17菌株、A2交配型菌株が31菌株であることが明らかになった。メタラキシル感受性、アイソザイムの遺伝子型多型については現在検討中である。
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