研究分担者 |
ROBERTO Rodo コンセプシオン大学, 理学部, 教授
朝川 毅守 千葉大学, 理学部, 助手 (50213682)
瀬戸口 浩彰 東京都立大学, 理学部, 助手 (70206647)
西田 治文 国際武道大学, 体育学部, 助教授 (30164560)
植田 邦彦 金沢大学, 理学部, 助教授 (60184925)
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研究概要 |
本年度はゴンドワナ大陸を構成した地域の内,南米大陸のチリを調査地とした.調査はチリ中部以南全域で行い、ゴンドワナ要素植物の形態調査,分子系統解析用の資料を採集した。対象となる分類群は多岐にわたるが主な者以下のようである.ゴンドワナ要素の代表である,ナンキョクブナ属とナニヨウスギ属に関しては、オセアニアに分類する種類、収集で系統解析をおこなうことができた。さらにナンキョクブナ属に寄生する,非端子植物のミゾデンドロン属、菌類のシッタリア属のかなりの種類を採集しており、ナンキョクブナ属との共進化について分子系統の面から調査している.ナンキョクブナ属に関しては材化石を基にした進化史についても一定の成果が出ている.ヒノキ科とマキ科についてもチリに分布する全種を採取し、分子系統の解析を進めている.これらに関しては来年度オセアニア側での調査で材料を採集して系統関係を明らかにする.これらに加えシダ植物についても多くの種を採集して解析を進めている.これら様々なゴンドワナ要素植物の系統を明らかにすることにより,コンドワナ大陸の分裂と種文化の関わりに関して何らかの一般性が明らかになることが期待されると共に,分類群ごとの個別の要素の発見が期待される.またゴモルテガ科,エストキシコン科などチリ固有の科や属に関しても材料を採集して解析を行い,一定の成果が得られた。
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