研究分担者 |
中野 進 広島修道大学, 商学部, 教授 (70237337)
新井 哲夫 芦屋大学, 産業教育, 教授 (20193047)
片倉 晴雄 北海道大学, 理学研究科, 教授 (40113542)
西田 隆義 京都大学, 農学研究科, 助手 (60208189)
伊藤 文紀 香川大学, 農学部, 助教授 (50260683)
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研究概要 |
1.目的:生息環境の特性と生活史進化の相互関係を分析するために,インドネシアのジャワとスマトラに降雨条件や海抜高度の異なる調査地を設定し,(1)昆虫の野外個体群の季節動態をモニタリング,(2)室内飼育と実験的解析による温度適応,休眠形質,光周反応,ストレス抵抗性を比較した.2.調査地:西ジャワ州のボゴール,チボダス,東ジャワ州プルヴォダディの各植物園と,スマトラ西部州内のパダン,スカラミの各実験圃場での野外調査と室内実験を実施した.3.調査対象種:マダラテントウ類,ジンガサハムシ類,ショウジョウバエ類,コオロギ類,アリ類など.4.主要な成果(1)ジャワとスマトラから26種のマダラテントウを記録し,食草などの自然史的データを示した.(2)インドネシアと日本の21種のマダラテントウ類の産卵数,産卵習性を記録した.(3)熱帯(インドネシア),亜熱帯(沖縄),温帯(広島)のニジュウヤホシテントウE.vigintioctopunctataの休眠と温度抵抗性を調査した.(4)スマトラ産のマダラテントウの1種E.pythoの生存-繁殖スケジュールを記録した.(5)インドネシア西ジャワ州のボゴール植物園のアリ類の種多様性を調べ,合計216種を記録した.(6)ジャワ,スマトラの定点観測地点において,最長9年間にわたり,3種のマダラテントウ類Epilachna(4地点)と2種のジンガサハムシ類Aspidomorpha(2地点)の個体数変動を記録した.(7)ボゴール植物園において,ダイフウシホシカメムシMelamphaus faberとそれを専食するニシダホシカメムシRaxa nishidaiの個体数変動を9年間調査した.(8)西スマトラ州の高地の耕作地において,節足動物の個体数動態を3年間調査した.
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