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1997 年度 実績報告書

湿潤熱帯山地における樹木の葉のフェノロジーに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08041148
研究機関京都大学

研究代表者

菊沢 喜八郎  京都大学, 生態学研究センター, 教授 (50271599)

研究分担者 REPIN Rimi  サバ自然公園博物館, 研究員
NAIS Jamili  サバ自然公園博物館, 主任研究員
北山 兼弘  森林総合研究所, 主任研究官
湯本 貴和  京都大学, 生態学研究センター, 助教授 (70192804)
キーワード開葉状況 / 葉寿命 / 開花・結実・落葉量 / 落下虫糞量 / 開花・結実フェノロジー / 光環境調査 / 分別測定
研究概要

1997年度はボルネオ島キナバル山において各標高別に開葉状況、葉寿命、開花・結実さらに落葉量、落下虫糞量の調査を行った。
標高600mから標高3800m地点までの9ヵ所において、出現する主な樹木約80種について特定樹木個体の葉にマークし、その数を定期的に調査することで、開葉様式および葉の寿命を明らかにした。また特定ステーションからの観察によっても開葉様式の補完調査を行った。開葉・落葉に影響する要因を解明するために、森林内の光環境調査を自動観測器により、また土壌中のチッソ量の変化をサンプリングにより定期的に調査している。高度別に設けた調査ステーションから、主要樹木についての開花結実フェノロジーの調査を行った。調査ステーションは比較的見晴らしのよい場所に設置し、そこから双眼鏡を用いて、主要な樹木の開花・結実を記録した。調査はほぼ月に1度の頻度で行った。標高1700mの熱帯山地林においてノボタン科の樹木について開花フェノロジーの調査を行った。ノボタン科の樹木10種を選定し、各種5-20個体を選定し、開花数と結実数を定期的に記録した。また標高別に設けた9プロットにおいて、落葉量、落下虫糞量をリタートラップを用いて2週間おきに回収し、分別測定を行った。分別した葉については粉砕したのち、含まれている主要元素について分析する予定である。以上の調査に出現した樹木は全て標本を作成し、現地博物館に証拠標本として保管している。またこれらの標本の種名の同定を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kikuzawa, K., Repin, R.& Yumoto, T.: "How trees expand their leaves in tropical forests:Interpretation by observation of shoot morphology." Sabah Parks nature Journal. 1. 19-35 (1997)

  • [文献書誌] Kitayama, K., Aiba, S.Kimura, K.& Kikuzawa, K.: "Fine-Litterfall dynamics in hill and montane forests on Mount Kinabalu in the 1996 masting year." Tropics 7. (in press). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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