研究分担者 |
TRAORE S.K.B ユートジボクール, サバンナ農業研究所, 研究室長
ALLURI K. 国際稲研究所, アフリカ地域部門, 駐在員
OTOO E. ガーナ作物研究所, 稲作研究部長
OLANIYAN G.O ナイジェリア穀物研究所, 研究部長
IGBOANUGO A. ナイジェリア森林総合研究所, 主任研究員
FAGBAMI A. イバダン大学, 農学部, 教授
石田 英子 日本学術振興会特別研究員, 研究員
小池 浩一郎 島根大学, 生物資源科学部, 助教授 (10273921)
宮川 修一 岐阜大学, 農学部, 助教授 (60115425)
鹿野 一厚 島根県立女子短期大学, 助教授 (10226110)
中条 広義 中部大学, 国際関係学部, 教授 (80207315)
福井 捷朗 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (10027584)
広瀬 昌平 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (00102517)
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研究概要 |
ナイジェリア中部,ビダ市付近のエミクパタ川集水域の典型的ヌペ人集落であるガザ村を含むギニアサバンナ帯の村で,農民参加を得ながら水田とアグロフォレストリーの実証試験を開始した。ビダ地域以外にナイジェリアの伝統的稲作地であるアバカリキ付近の伝統的稲作システムの調査を実施した。 熱帯アジアと熱帯アフリカの相互交流の可能性を探るための共同調査を東北タイで行い,またインドネシアとラオスで補足調査を行った。 ヌペ村落やアバカリキ地域の伝統的稲作システムは生態環境と社会システムに適合したもので,又,アジア型の水田農業を実施する場合,技術のみならずこの地の社会経済条件を考慮しながら総合的に実施すべきことが明らかになった。 農民参加型の実証試験では現場での実証的研究と農民参加という普及的要素を結合させる必要がある。初年度の現地協力者となってくれたM.Andrew氏はそのような能力を持った研究者であることを見い出した。 厳しい土地劣化や砂漠化にさらされているサヘル帯集水域においても,本研究成果が応用可能であることを見い出した。 東北タイの生態環境はギニアサバンナ帯と類似するが農業システムは異なる。タイの農業研究者と西アフリカの研究者との共同調査と意見交換は極めて有意義であった。熱帯アジアとアフリカの今後の共同研究の進展が期待できる。
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