研究課題/領域番号 |
08041150
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
若月 利之 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (50127156)
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研究分担者 |
石田 英子 日本学術振興会, 特別研究員
増田 美砂 筑波大学, 農林学系, 助教授 (70192747)
林 幸博 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (90277400)
広瀬 昌平 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (00102517)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | アグロフオレストリー / アジア・アフリカ交流 / アフリカ型水田農業 / アフリカ伝統農業 / ギニアサバンナ帯 / 農民参加 / ヌペとイボの農業システム / 小低地集水域 |
研究概要 |
ナイジェリア中部ニジェール洲、ビダ市付近のエミクパタ川集水域のヌペ人の村落から農民の参加意欲と土と水条件より5ケ村のベンチマーク村落を選んだ。アジア的な水田稲作とヌペの伝統的低地稲作システムを融合させながら展開するための実証試験をニジェール洲農業開発公社の普及研究員と国立作物研究所の研究員の協力を得ながら、農民参加により実施した。又、多目的樹種を中心にした育苗畑の整備と管理法及び成熟苗を利用したアップランドにおけるアグロフォレストリーの実証試験も実施した。東北タイより収集した品種特性の異なるタマリンドの種より育苗した。次年度には移植する予定。 ガーナのクマシ付近のドインヤマ川小低地集水域でも、同様の水田農業とアグロフォレストリーを農民参加により実施することにより、劣化集水域を再生するための実証試験を実施するに当たって必要な土と水と気象条件、在来の農林業システム、村落の社会経済的条件等、各種の基礎的調査を実施した。一部では水田造成と稲作、村落育苗畑等の小規模実証試験を行った。 ニジェールのドッソ付近のマタンカリ村付近のサヘル帯の小低地集水域でも同様の基礎調査を実施した。タイとインドネシアでは西アフリカに応用可能な農林業システムの文献資科や、上述のように樹木のタネ等を収集した。アジアと西アフリカの研究者と意見交換し、農林業システム融合の条件を検討した。又、タイで採取した樹木種子はナイジェリアの苗畑で発芽生育させ、生育は順調なので移植を準備中である。フィリピンでは世界の稲作システムに関する既存の資料を収集した。
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