研究課題/領域番号 |
08041154
|
研究種目 |
国際学術研究
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
山崎 柄根 東京都立大学, 理学部, 教授 (90008714)
|
研究分担者 |
黒川 信 東京都立大学, 理学部, 助手 (50211222)
矢沢 徹 東京都立大学, 理学部, 助手 (30106603)
小林 幸正 東京都立大学, 理学部, 助教授 (60049856)
相原 康二 東京都立大学, 理学部, 教授 (70091874)
桑沢 清明 東京都立大学, 理学部, 教授 (10015589)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
キーワード | 有爪動物 / 動物系統学 / 神経生物学 / プエルトリコ / トリニダード・トバゴ / ジャマイカ / ドミニカ共和国 |
研究概要 |
本研究は有爪動物の動物系統学的研究を行うこと、そのために広範な地域の材料を収集し、さらに神経生理学上の実験動物、すなわち節足動物への進化の原始形をもつモデル研究動物として確立することを主目的としている。この動物の多くはカリブ海域の島々や中央および南アメリカで採集されている。今回はカリブ海の国々であるプエルトリコ、トリニダード・トバゴ、ジャマイカ、ドミニカ共和国で調査を行った。調査は2回行い、第1回は1996年にプエルトリコ、トリニダード・トバゴ、ジャマイカで、第2回は1997年にプエルトリコ、ジャマイカ、ドミニカ共和国で行った。プエルトリコとトリニダード・トバゴでは、この動物のすむと思われる環境がいくつか見られたが、採集はできなかった。ジャマイカでは、幸いにしてブルー・マウンテン山脈の1地点から10数匹を採集できた。ドミニカ共和国では、よい場所があるにかかわらず、採集できていない。今後、これらの地方とともに中央および南アメリカでの調査を行い、十分材料を得て、比較研究し、また実験室内で飼育を行いたい。 今年得た材料では、神経生理学的な予備実験を行った。その結果、有爪動物の中枢および末梢神経系に抗FMRF amide抗体に対して免疫陽性反応を示す細胞が存在することが示された。これは軟体動物や節足動物では存在することが知られているが、有爪動物でははじめてその存在が証明されたことになる。
|