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1998 年度 実績報告書

インドネシアにおける原人化石の古人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08041163
研究機関国立科学博物館

研究代表者

馬場 悠男  国立科学博物館, 人類研究部, 部長 (90049221)

研究分担者 FACHROEL Azi  地質研究開発センター, 上級研究官
TEUKU Jacob  ガジャヌダ大学, 医学部, 教授
海部 陽介  国立科学博物館, 人類研究部, 研究官 (20280521)
楢崎 修一郎  群馬県立自然史博物館, 学芸課, 主任研究員
キーワードホモ・エレクトス / ジャワ原人 / 人類化石 / 人類進化 / 古人類学 / サンギラン
研究概要

野外調査
1. 昨年度に発掘を行い、人類の切歯化石を発見したサンギランのBukuran地域において地質学的調査を行い、化石の出土層位を最終的に確認した。また、Bukuran発掘地点とサンギラン地域の他の数地点から採取したタフ資料の岩石磁気の比較、およびこのシルト層から採取した資料についての堆積磁気を調べることにより、他地域の鍵層との対比を行った。以上の作業により、切歯産出層位がバパン層の中位に相当することが判明した。他の年代学的研究を参照すると、切歯の絶対年代は70〜80万年前となり、サンギラン地域の原人化石中では比較的新しいものであることがわかった。
2. 切歯化石産出地点付近において、小規模の追加発掘を行った。この発掘により、新たに数十点の動物化石が発見された。
3. サンギラン、サンブンマチャン在住の化石コレクターを尋ね、最近の化石発見の状況を聴取し、調査に有益な情報をいくつか得た。
室内作業(地質研究開発センター,バンドン)
1. 昨年度発見の切歯化石について、形態学的研究を行い、論文をまとめた。
2. 我々がこれまでに発見した人類化石についても同様に形態学的研究を進展させ、一部については論文を完成させた。
室内作業(菜寮化石館,台湾)
1. 台湾の研究者が近年収集した当地出土の人類化石について、ジャワ原人との形態学的比較を行った。
室内作業(国立科学博物館,東京)
1. 地質研究開発センター所属のインドネシア側研究分担者および協力者を招聘し、研究の総括を行うとともに、我々が発見した頭骨化石の破片の模型を用いて、ジャワ原人頭骨の復元を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Aziz, F.他: "Morphological study on the Javanse Homo erectus Sangiran 17 skull based on the new reconstruction." Geol.Res.Develop.Cente Paleontol.Ser. 8. 11-25 (1996)

  • [文献書誌] Baba, H.他: "Restoration of head and face in Javanese Homo erectus Sangiran 17." Bull.Nath.Sci.Mus., Tokyo, Ser.D. 24. 1-8 (1998)

  • [文献書誌] Baba, H.他: "Functional morphology of the nuchal area in Javanese Homo erescuts Sangiran 17 and agiant sumo wrestter, the late Mr.Dewagatake" Is Human Evolution a Closed Chapter?. in press.

  • [文献書誌] 馬場悠男他: "人類の起源" 集英社, 116 (1997)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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