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1997 年度 実績報告書

アジア及び南米諸国に於ける高安動脈炎の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 08041171
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

沼野 藤夫  東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (40013958)

研究分担者 砂盛 誠  東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (90138280)
西村 泰治  熊本大学, 医学部, 教授 (10156119)
安河内 幸雄  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60037398)
キーワード高安動脈炎 / 大動脈炎症候群 / HLA
研究概要

高安動脈炎についてはわが国では厚生省の難病研究班、文部省の研究班が組織され、全国的な統計、研究がなされてきたが、他のアジア諸国、韓国、中国、タイ、インド、パキスタン、イスラエル、さらに南米諸国ではいくつか文献により報告があってもまとまった研究報告はない。
我々は前年度までの研究でインド、中国の患者にも日本、韓国と共通したHLA抗原の存在が示唆された。そこで今回わが国のデータを中心とし、アジア地域での本症の実態をさらに深く検討することは、本症の特徴である種族差による発生、年齢の相違、各種感染症との関連、性差の原因を追求し、治療法を探る上で重要と考えられる。特にHLA、補体蛋白の解析を通じての遺伝要因の追求は日韓で得られた成績とインド、中国で示唆された結果がタイ、イスラエルをも含めたアジア地域でも見られるかどうか、さらにメキシコ、ペル-、コロンビア、グアテマラの南米諸国での患者にも同様な観察がなされるかどうかは、本症種族差をとく鍵としてきわめて重要なポイントになると思われる。
平成9年11月本邦において高安動脈炎国際会議を開催し本プロジェクト参加者による病態の検討、HLAを含む高安動脈炎の遺伝要因について検討を行った。今後本会議参加者により南米諸国の患者につきHLA typingを精力的に行って、アジア諸国との比較に重点をおきたい。また、これと並行してたの自己免疫患者、ベ-チェト病、潰瘍性大腸炎、クローン病などとの合併症の症例を集め、HLAの検索より共通する因子を探りだす予定にしている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Numano F et al: "Takayasu arteritcs-five doctors in the history of Tokoyasu" Int J. Cardrol. 54. S1-S10 (1996)

  • [文献書誌] Kimura A et al: "Comprehousive amalysis of HLA genesin Tokayasu ortuiets" Int J. Candisl. 54. S65-S94 (1996)

  • [文献書誌] Hashimoto Y et al: "Four years folow up study in patients with Tokuyasu crteras" Int J. Curdiol. 54. S143-S146 (1996)

  • [文献書誌] Morcwaki R et al: "Cltrtcal Manifeseatrons of Tokuyasu artericcs in Imdia" Amgiology. 48. 369-379 (1997)

  • [文献書誌] Numano F: "Dfferences in dinicul presentation and outcome." Current Opcrion in Rheumatology. 9. 12-15 (1997)

  • [文献書誌] 沼野 藤夫 他: "循環器疾患最近の治療(分担)" 南江堂, 408-412 (1996)

  • [文献書誌] 沼野藤夫: "弁膜疾患 大動脈疾患(分担)" 南江堂, 216-223 (1996)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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