研究分担者 |
SMITHIES Oli ノースカロライナ大学, 医学部, 教授
ROSENBERG St 米国国立癌研究所, 外科部門, 部長
GILLIS Steve コリキシア研究所, 所長
NABEL Gary.J ミシガン大学, 医学部, 教授
MULLIGAN Ric ハーバード大学, 医学部, 教授
秋吉 毅 九州大学, 生体防衛医学研究所, 教授 (70038660)
安部 真佐子 九州大学, 生体防衛医学研究所, 助手 (30222665)
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研究概要 |
1.Mulligan Dr.(ハーバード大;約20名のDr.と情報交換)のGM-CSF遺伝子治療はヒト・メラノーマ患者に有効で、浸潤好酸球が重要な役割を果たしている。IL-12遺伝子とMAGE遺伝子を導入したアデノウイルスベクター投与でマウスで抗癌効果あり。すでに我々はDr.Mulliganと共同研究を行っておりGM-CSF遺伝子とIL-6遺伝子の抗腫瘍相乗作用を得ており、これらにIL-12とMAGE geneをさらに組み合わせて共同研究を計画。 2.Rosenberg Dr.(NCI)はサイトカイン(IL-2,IL-12,又はGM-CSF等)とヒト癌特異抗原(gp100,MART-1)遺伝子治療を組み合わせてヒト・メラノーマと腎癌患者に有効例を見い出した。 3.Smithies Dr.(ノースカロライナ大;約15名のDr.と情報交換)は1コピーのDNAを生理的に導入しうるtransgenicマウス作製楊ベクターOS-dupdelを世界で初めて開発し、我々にこのベクターを供与してくれた(サイトカインtransgenicマウス作製共同研究開始)。又、MIP-1αノックアウトマウスを入手し、共同研究を予定。 4.Gillis Dr.(コリキシア研究所;約20名のDr.と情報交換)よりライシュマニアよりクローニングしたLeIF geneで作製したリコンビナントLeIFをmicrosphereに封入したサンプルを供与された。これは強力な抗腫瘍免疫増強作用を発揮し、これとIL-6遺伝子と組み合わせる共同研究がスタートした。その結果、極めて強力なキラーT分化相乗効果(抗マウス腫瘍効果)がこの共同研究のLeIF+IL-6 gene組み合わせで最近明らかとなった。又、Gillis Dr.はヒト乳癌特異抗原のcDNAを世界で最初に発見(ヒト・メラノーマ以外のヒト癌で初めて)した。IL-15を用いて抗腫瘍効果を示した(IL-15発見者のDr.Grabsteinと情報交換)。 5.Nabel Dr.とのHLA-B7 liposomeとIL-6 geneの組み合わせでSCID-huの系で抗ヒト癌効果の増強が認められた。
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