研究課題
HTLV-Iは西南日本で最も高い陽性率を示すが、カリブ海沿岸、アフリカその他の地域にも存在している。環境、気候、風土、人種の異なる日本と世界各地のATL、HTLV-I関連疾患の発症状況を疫学、臨床で比較するこで発症のメカニズム、補助因子、遺伝素因などを明らかにすることができる。1.インドネシア(ジャカルタ):これまでHTLV-Iの調査は系統的には行われていなかったが、ジャカルタのインドネシア・クリスチャン大学の協力を得て、計700例のサンプルを収集することができた。内訳は500例の入院患者(種々の疾患を含む)、輸血献血者(100例)、健常人(100例)である。1例でPA法陽性(32倍)、EIA法陰性、WBではp28のバンドが検出され、判定保留となった。フロリダ(マイアミ):マイアミ大学眼科にてぶどう膜炎患者40例の血液サンプルを収集した。HTLV-I抗体は全て陰性であった。エジプト(イスマイリア):エジプト人の2例のHAM/TSP患者が見つかった。症状、HTLV-I抗体いずれも日本のHAMと同一である。
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