研究課題/領域番号 |
08042009
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | がん調査 |
研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
執印 太郎 高知医科大学, 医学部, 教授 (80179019)
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研究分担者 |
NEUMANN Hartmut フライブルグ大学, 医学部, 教授
ZBAR Berton 米国国立癌研究所, 所長室長
矢尾 正祐 横浜市立大学, 医学部, 講師 (00260787)
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研究期間 (年度) |
1996
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キーワード | von Hippel-Lindau病 / 遺伝子診断 / 遺伝相談 |
研究概要 |
von Hippel-Lindau(VHL)病は、腎癌、小脳、脊髄、網膜の血管芽腫などを40〜80%の確率で高頻度に発生し、さらに腎、膵臓の嚢胞等の多彩な病像を示す常染色体優性遺伝の疾患である。日本国内に100〜150家系、1000人以上の患者がいると推定される。しかし国内のみならず世界的にもvon Hippel-Lindau病の全体像はには把握されていない。この疾患の特徴は上記の様々な病像が家系により違った形で発現することである。しかし現在のところ本疾患の多彩な病像と原因遺伝子の構造異常との関係は全くわかっていない。本研究では国際間の協力により、この疾患の発症機構を国際間協力で遺伝子レベルで解明し、臨床的にもまた基礎的に有用な治療法を開発することを目指した。また同時に日本国内の実情に即した臨床的診断、治療、follow upの体制を確立する事を目的とした。 今回の研究では我が国より米国へ基礎研究者、臨床医師を派遣し、von Hippel-Lindau(VHL)病患者の家系解析、診断、治療、follow up,家族へのカウンセリングの仕組みについて実地に情報を習得し、国内への導入を図った。それらにより、我が国の家系診断、家族の対応、治療、follow upの方法の改善を試みた。又VHL病の発症機構の解析を行っている研究者は米国のDr. Zbarと基礎研究の情報交流を行い、ヒトの体内でのVHL遺伝子発現を含めて検討した。さらに発症機構にの検討をおこなった。ドイツの研究者との間でも同様の情報交換をした。 米国でvon Hippel-Lindau病患者についてfollow upを行っている医師、特にGenetic Counseler(遺伝相談専門家)より米国のsystemについて実地の具体的な指導を受けてそれに基づいて遺伝子診断を補助的に使用した臨床診断の体系を確立を試みた。
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