• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 研究成果報告書概要

東アジア(朝鮮、中国、日本)近世社会の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 08044004
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分共同研究
研究分野 東洋史
研究機関東京大学

研究代表者

宮嶌 博史  東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20130099)

研究分担者 黒田 明伸  東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (70186542)
足立 啓二  熊本大学, 文学部, 教授 (70128247)
田中 誠二  山口大学, 人文学部, 教授 (80116730)
水本 邦彦  京都府立大学, 文学部, 教授 (60108363)
中村 哲  福井県立大学, 大学院・経済経営学研究科, 教授 (20025191)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
キーワード東アジア / 近世社会 / 士大夫 / 両班 / 近代への移行 / 中間団体 / 商品流通 / 祈雨祭
研究概要

21世紀の世界の動向に決定的な影響を与えると予想される東アジアの動きを理解するためには、東アジア各社会に対する歴史的理解が不可欠である。東アジア社会の今後の動きは、"伝統"と現在が織り成すダイナミズムの中で決定されていくと思われるが、本共同研究はかかる観点に立って、東アジア三国の"伝統"が形成されたと考えられる近世期(朝鮮の李朝期、中国の明・清期、日本の江戸時代)を、多面的かつ総合的に比較研究することを目指したものである。参加者は、当該テーマに関わる日本と韓国の研究者15名であったが、二度の研究発表会を中心とする共同研究の結果、以下のような新たな知見、共通の認識等が得られた。
1.中国の士大夫層と朝鮮の両班層の共通点と差異性について、科挙制度との関連、両者の社会的存在形態等の面から認識を深めた。またこれら両者と比較すべき対象として、日本では武士層だけでなく、農民上層部も含めて比較することが必要であるとの新たな視角も得られた。2.各社会のあり方を考える上で重要なさまざまな側面、すなわち、中間諸団体のあり方、国家の土地把握のあり方、祈雨祭を通じて見られる村のあり方や自然観、商品流通の編成、知識や情報の伝達とその担い手等を、各参加者の問題関心に即して深めることができた。3.さらに近世社会のあり方が、19世紀中葉以降の近代への移行に対して重要な影響を与えたことも、具体的に確認することができた。
以上のようにさまざまな成果をあげることができたが、今回の共同研究は研究発表会を中心とせざるをえなかったために、新たな資料発掘や、それを用いた共同研究の水準にまでは至らなかった。この点が今後の課題として残された。

  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 宮嶌 博史: "量案における'主'の性格" 論集 朝鮮近現代史(明石書店). 127-157 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 安 乗直: "韓国近現代史研究の新たなパラダイム(韓国文)" 創作と批評. 98号. 39-58 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 足立 啓二: "専制国家成立の歴史的前提" 熊本大学文学部論叢. 53号. 21-43 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 宮嶌 博史,岸本 美緒: "世界の歴史12.明清と李朝の時代" 中央公論社, 463 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 田中 誠二: "近世の検地と年貢" 塙書房, 532 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] ADACHI Keiji.: "The early human history as historical premise of despotism" Kumamoto Journal of Culture.53. 21-43 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] AN Byong-Jik.A: "new paradigm of modern Korean history" Creation and Criticism.98. 39-58 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] TANAKA Seiji.: A study on land survey and land tax in premodern Japan. HANAWA SHOBO, 1-532 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] MIYAJIMA Hiroshi.: The age of Ming-Ching China and Lee Dynasty Korea (co-author). CHUO-KORONSHA, 220-435 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1999-03-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi