研究課題/領域番号 |
08044010
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
内山 幸久 立正大学, 地球環境科学部, 教授 (30036066)
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研究分担者 |
鈴木 厚志 立正大学, 地球環境科学部, 助教授 (60187705)
堂前 亮平 久留米大学, 文学部, 教授 (50085627)
大塚 昌利 立正大学, 地球環境科学部, 教授 (00120890)
新井 正 立正大学, 地球環境科学部, 教授 (10062811)
正井 泰夫 立正大学, 地球環境科学部, 教授 (10017113)
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キーワード | 北京北京地理研究所 / 合肥土地管理局 / 南京地理〓湖泊研究所 / 華北平原 / 畑作地域 / 泰安市の回族住民地区 / 工業団地 / 環境汚染問題 |
研究概要 |
平成10年度は、まず、5月に中国側の共同研究者を日本国に招へいし、立正大学で研究の打ち合わせを行なうとともに、中国側共同研究者の研究発表会を実施した。 さらに、日本側研究者は10・11月に中国科学院北京北京地理研究所・合肥土地管理局・中国科学院南京地理〓湖泊研究所などを訪問し、聞き取り調査を行なった。また、中国東側を南北に縦断することにより、畑作地域から稲作地域に変化する土地利用景観の考察を行なった。 中国科学院北京地理研究所では、この研究所の研究テーマに関する聞き取りと会談を行なった。なかでも、長江三峡ダムの建設により移転せざるを得ない住民の対策に関する研究について、興味深いものがあった。さらに、北京市では市街地の環境汚染問題が生じているが、この問題に関する対策についての意見交換がなされた。 北京市周辺は果樹生産や野菜生産などの畑作地域であるが、なかでも、灌漑用水確保については興味深いものがあった。また、華北平原では都市周辺の耕地では野菜生産が盛んであり、都市から離れるに従って小麦(夏は綿花)が多く栽培されているのが観察された。 泰安市や曲阜市では市街地景観を考察した。そのうち泰安市の回族住民地区の観察では、少数民族の住民の都市景観や生活状況がうかがえた。 安徽省合肥土地管理局では、安徽省の土地利用に関する聴き取りを行なった。ここでは土地利用計画を策定し実施している。安徽省では経済発展を行ないつつ、農業用地をいかに確保するかが現在の重要問題となっている。また、工業団地の合肥国家高新技術産業開発区や、工業・住宅団地の合肥経済技術開発区の視察を行なっている。中国科学院南京地理〓湖泊研究所では、日本側研究者による長江流域の研究発表会が実施された。
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