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1998 年度 実績報告書

インド諸宗教の基本概念:霊魂の浄化・解説

研究課題

研究課題/領域番号 08044012
研究機関神戸学院大学

研究代表者

中谷 英明  神戸学院大学, 人文学部, 教授 (20140395)

研究分担者 高島 淳  東京外国語大学, AA研, 助教授 (40202147)
CAILLAT Cole  フランス学士院, 美文学碑文部門, 会員
キーワード解説 / 善悪の行為 / 霊魂の浄化 / 業の思想 / ジャイナ教 / シヴァ教 / 原始仏教 / 精神の自由
研究概要

ブラーフマナ末期(紀元前7〜8世紀)から徐々に姿をあらわした業(karman)の思想は,善,悪の行為の結果が,時間的に長短の差はあっても後に必然的に行為者に及ぶという理論へと発展する。換言すれば行為の結果は,甘受することによって解消されない限り,いつか必ず発現する潜勢力として行為者に付着しているのである。ここにおいて精神の完全な自由(解脱)の獲得は,(1)このような結果を引き起こす行為をなさないこと,(2)既になした行為の潜勢力を一挙に(輪廻の中で幾度も生死を繰り返すことなく)解消することと捉えられることとなる。
さらにこのような「行為-結果」の必然的因果関係の超越は,「霊魂の浄化」によってのみ可能とされる。
仏教,ジャイナ教,ヒンドゥー教において霊魂に付着する不浄物はそれぞれtrsna(渇望),karman(業),mala(汚物)と表現される。本共同研究は,古代インドの3大宗教においてこれらの概念が共通の源泉から発達し,変遷を見たものであることを跡づけた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 中谷 英明: "インド仏教文献学の基礎知識" 仏教学を学ぶ人にために(世界思想社). ((印刷中))

  • [文献書誌] 中谷 英明: "スッタニパータについて" 通信(日仏東洋学会). 22号. 20-50 (1999)

  • [文献書誌] 高島 淳: "インドにおける「とき」-劫・輪廻・業-" ときの地域史(山川出版社). (印刷中)

  • [文献書誌] 高島 淳: "「シヴァ派」「象徴」「身体(インド)「タントリズム」の項目" 岩波哲学・思想大事典(岩波書店). (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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