研究分担者 |
橋本 博子 モナッシュ大学, 日本研究科, 講師
小川 京子 モナッシュ大学, 日本研究科, 講師
SPENCEーBROWM ブラウン ロビン ライス モナッシュ大学, 日本研究科, 教授
岡部 真理子 モナッシュ大学, 日本研究科, 講師
横山 詔一 国立国語研究所, 情報資料研究部, 主任研究官 (60182713)
齋藤 秀紀 国立国語研究所, 情報資料研究部, 電子計算機システム研 (70000429)
石井 恵理子 国立国語研究所, 日本語教育センター, 日本語教育研修室研究 (90212810)
古川 ちかし 国立国語研究所, 日本語教育センター, 日本語教育研修室長 (60190138)
西原 鈴子 国立国語研究所, 日本語教育センター, 日本語教育指導普及部 (60189298)
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研究概要 |
準備段階として,10月以降,協働学習の視点から,中級レベルの学習者を対象に,日本人との会話場面を録画し,その画像を見て自分のコミュニケーション能力を評価させることを行ってきた。目的は,学習者が自分の日本語能力のモニターと評価を通じて,学習者がどのような学習リソースを求めるか,調査することにあった。その結果,学習者が無意識に使ったあいづちやフィラーの不適切さ,語彙の不足,相手の発語の誤解からのコミュニケーション・ブレークダウン,非言語コミュニケーションの不適切さ,などへの気づき及び関心度について知見が得られた。 この点を考慮し,応用研究的な日本語教育実践現場での基礎研究データの活用,学習過程,情報処理過程についての研究会をモナッシュ大学で12月に開催した。ここでは,映像情報・音声情報,文字化情報,インターネットでの文字情報収集,をコンピュータ画面で一括に行える開発ツール「Intelligent Pad」についての実践的検討も行った。 これらの結果を踏まえて,12月から1月にかけて,開発ツールよる教師の役割の変容,語用論的データベースとDUI,インターネットでの授受情報と海外大学機関のコンピュータの日本語の取り扱い,技術情報や技術的サポート,について検討を行った。また,2月にメルボルン市の日本語教育実践現場で日本語教師を対象とした日本語教材作成リソースのインタビュー調査を実施した。 これらの知見により,次年度の試行のために,サンプル・データベースの改良とリソース化,4バイト文字によるデータ圧縮実験,Intelligent Padの改良などを行っている。
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