研究課題/領域番号 |
08044028
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小岸 昭 京都大学, 総合人間学部, 教授 (60000600)
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研究分担者 |
米井 力也 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50178373)
シュペルバー S・F・ カンピーナス大学, 文学理学部, 教授
細見 和之 大阪府立大学, 総合科学部, 講師 (90238759)
徳永 恂 大阪国際大学, 政経学部, 教授
ヨリッセン エンゲルベル 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (10252397)
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キーワード | ポルトガル / 植民地支配 / マラ-ノ現象 / イエズス会 / ユダヤ人 / 異端審問所 / 隠れキリシタン / 隠れユダヤ教徒 |
研究概要 |
1997年8月、オランダではスピノザの足跡を辿りつつ、スピノザの内在の哲学とそれに濃い影響を落としているマラ-ノ現象との関連を検討、またポルトガルではエストレーラ山脈の村ベルモンテで、かつてマラ-ノが住んでいた家々を調査し、かつ当地の歴史家ダヴィド・カネ-ロ氏とポルトガルにおけるマラ-ノに関する討論を行なった。 11月、ブラジルからシュペルバ-教授、ドイツからフェルトマン教授を招へいし、京都でポルトガルの領土拡張政策下におけるユダヤ人の帰属意議の問題について共同討議を行い、長崎ではイエズス会士の布教活動について現地調査を行なった。 12月インドでは、ゴアのフランシスコ・ザビエル研究所で、ポルトガルのキリスト教布教の歴史に関する文献資料の調査を行なった。またオールド・ゴアでは、16世紀にポルトガルからインドに導入された異端審問制度について現地調査を行なった。さらにケララ州のコーチンでは、香辛料貿易に従事したユダヤ人の経済活動とともに、各地に点在するシナゴ-グの実態調査を行なった。同時に、「白いユダヤ人」と「黒いユダヤ人」に関する文献資料の調査も行なった。 1998年2月大分県で、日欧文化交流史の観点から、当地の研究者たちとともに、九州の隠れキリシタンとポルトガルの隠れユダヤ教徒に関する最初の共同討議を行なった。さらにユダヤ系イエズス会士ルイス・デ・アルメイダの布教活動と医療活動に関する現地調査を行なった。
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