研究課題
平成9年度は、おおむね当初の計画にそって、次のような研究等を行い、成果を得た。1.本研究の遂行には相手国の社会や分化等の違いをふまえておくことが前提であることから、本年度も、両国の研究分担者が、相手国を訪問したおりに、教員養成機関の施設の視察や授業の参観を行ったり、小・中・高校及び技術工業学校や科学技術教育センターなどを訪問したりして、相手国の科学教育の実状を直に学ぶことができ、併せて多くの教育資料も入手した。2.両国の教育制度や教育事情を理解するために、昨年度に作成したカントリーレポートをもとにして、相手国の科学教育や教員養成の実状や問題点について理解を深めた。3.昨年度に作成した「生活と科学のかかわり」についてのアンケート調査を、科学系教師や学生を対象にして両国で実施し、また、科学教育の授業を児童や生徒、学生及び教師がどのようにとらえているかのアンケートを、同じく両国で実施し、それらの素集計をグラフ化して互いに分析し、情報を交換しあった。4.ジャカルタ教育大学(IKIP Jakarta)では、授業の質を向上させるための一つ方策として作成を計画していたモジュールシートを、インドネシア側の研究分担者各自が自分の担当する授業の一つの単元に関して作成した。5.日本側(福岡教育大学側)では、インドネシアの科学教育に関する研究をまとめた「インドネシアの科学技術教育」と、インドネシアからの科学技術留学生を受け入れて指導するための手引き書としての「留学生指導プログラム」を作成することを計画し、その一次原稿を書き上げた。
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