研究課題/領域番号 |
08044031
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
中村 重太 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (30127930)
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研究分担者 |
ARIF Ir Anwa IKIPJakarta, 理数学部, 上級講師
SIMANUNGKALI IKIPJakarta, 理数学部, 教授
中里 亜夫 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60044343)
堀 康二 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20036908)
近藤 義美 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (10036923)
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キーワード | 科学技術教育 / 科学系教員養成 / カリキュラム開発 / インドネシア / モジュールシート / 留学生指導プログラム / 授業実態調査 |
研究概要 |
平成10年度は、本研究の最終年度であり、平成9年度と同様に日本とインドネシアの研究分担者が半数ずつ相手国を訪問して教育事情の理解につとめ、最終報告に向けての協議を重ねてきた。 当初の計画にそって、次のような研究等を行い、成果を得た。 1. 科学系教員や科学系の学生を対象にして両国で行った「生活と科学のかかわり」についてのアンケート調査の結果を両国で比較的に分析しあい、意見を交換した。日本では、科学技術の発展を生活との関わりではむしろ否定的に受け止める傾向になるなどの相違等が示された。 また、インドネシア側が作成した、理科の授業を生徒、学生及び教師がどのようにとらえているかのアンケートを、同じく両国で実施し、それらの結果の分析も両国で比較的に行った。両国とも限られた時間内に多くの内容を指導しなければならない授業の制度的枠に苦しんでいる教師の実態などが読みとれた。 2. 本研究の遂行には相手国の社会や文化等の違いをふまえておくことが前提であることから、本年度も、両国の研究分担者が、相手国を訪問しあい、その折に、教員養成や教員研修の施設を視察したり、小・中・高校及び技術工業学校や科学技術教育センター、企業などを訪問して授業参観や施設設備の視察を行ったりして、相手国の科学教育の実状を直に学ぶことができた。併せて多くの関係教育資料も入手した。 3. ジャカルタ教育大学(IKIP Jakarta)では、教員養成の学部授業の質を向上させるための一つの方策として昨年度モジュールシートを作成したが、これを用いた授業の実践を行い、一部を改訂した。 4. 日本側(福岡教育大学側)では、インドネシアの科学教育に関する資料を収集し、その研究をまとめて「インドネシアの科学技術教育」と題して,インドネシア科学教育のガイドブックとしての小冊子を作成した。 5. また、インドネシアから留学してくる科学技術系留学生を受け入れて指導するための手引き書としての「留学生指導プログラム」を作成した。
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