研究課題
国際学術研究
この3年間の共同研究は、途中、インドネシアの政変などに多少影響されながら、おおむね当初の計画にそって、次のような研究成果を得た。1.相手国を訪問し、教員養成機関の施設の視察や学校の授業を参観したりして、相手国の科学教育の実状を直に理解し合った。さらに、科学教育に関するカントリーレポートを作成し、これを交換しあって互いの理解を深めた。得られた情報等に関しては、関係雑誌に投稿したり、学会で口頭発表を行った2.科学系教員や科学系の学生を対象にして「生活と科学のかかわり」についてのアンケートを日本側が作成し、また、インドネシア側は、生徒、学生及び教師が理科の授業をどのようにとらえているかのアンケートを作成し、結果を両国で比較的に分析し、両国の相違等をあげた。3.両国の研究分担者が相手国を訪ねた折に、互いの国の科学教育の実状についての国際交流文化ゼミナールを開催し、両国の科学教育について理解しあい、併せて本研究についての理解も深めた。4.ジャカルタ教育大学(IKIP Jakarta)では、教員養成の学部授業の質を向上させる一方策として授業用モジュールシートを作成し、これを用いた授業の実践を行った。5.日本側(福岡教育大学側)では、インドネシアの科学教育に関する資料を収集し、その研究をまとめて「インドネシアの科学技術教育」と題するインドネシア科学教育のガイドブックを作成した。6.日本側(福岡教育大学側)では、インドネシアからの科学技術系留学生を受け入れて指導するための手引き書「留学生指導プログラム」を作成した。
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