研究課題
平成9年度における成果は以下のとおりである。(1)カントリーレポートの収集及びその翻訳欧米諸国およびアジア、オセアニア、開発途上国のそれぞれの国22ケ国におけるいじめ・校内暴力の研究者に委嘱し、それぞれの国のいじめの概念や社会問題としての取り上げ方、いじめの現状と取り組み、および研究状況について報告を求め、その翻訳を図った。(2)欧米研究分担国4ケ国の調査の実施とデータファイルの完成アメリカ・ノルウェー・イギリス・オランダの4ケ国において共通調査票を用いて児童生徒へのアンケート調査を実施し、集計作業を終了。それぞれの国の粗データファイルを完成させた。(3)研究成果の公表上記(1)のカントリーレポートを日本語および英語で書籍として出版し、今年度の成果を社会的に還元するための準備を終了した。日本語版は『世界のいじめ-その現状と取り組み』と題して金子書房より、また英語版はThe Nature of School Bullying:A Cross National Perspectiveと題してLondonのRoutledge社より出版される予定である。