研究課題/領域番号 |
08044054
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
天埜 堯義 茨城大学, 理学部, 教授 (60037249)
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研究分担者 |
FELDMAN P.A. National Research Counul of Canada, 主管研究員
WATSON J.K.G National Research Counul of Canada, 主管研究員
BUNKER R.R. National Research Counul of Canada, 主管研究員
MCKELLAR A.R National Research Counul of Canada, グループリーダー主管
陳 文初 茨城大学, 理学部, 助手 (40272108)
坪井 昌人 茨城大学, 理学部, 助教授 (10202186)
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キーワード | 星間分子 / サブミリ波分光 / レーザー分光 / 分子イオン / フリーラジカル / 電波天文 |
研究概要 |
今年度、茨城大学側からは、陳文初および天埜が1度ずつNRCを訪問し、一方、NRC側からは、J.K.G.Watson,P.R.Bunker,および.A.R.W,McKellarが茨城大学を訪問し、理論面での討論およびサブミリ波分光に参画した。 具体的には、陳はCO-He,CO-Neといったvan der Waals錯体の赤外ダイオードレーザー分光による精密測定をおこなった。これらの結果のうちCO-Heは、論文として公表した。天埜はNRCにおいて、ミリ波分光の実験を行い、連続スリットジェットを用い、CO-Ar、およびNO-NOの純回転スペクトルを観測した。CO-Arの結果は、ドイツのケルン大学グループと共同で論文にまとめ、Molecular Physics誌に掲載される。 茨城大学においては、BWOをサブミリ波源とした分光装置がはぼ完成した。McKellarはこの装置の最終調整段階において実験に参加した。今年度研究成果の総括および来年度以降の研究計画に関して茨城大学グループと討議し、この間、茨城大学において最近の成果について講演をした。Watsonは茨城大学滞在中、解離性再結合反応分岐比に関して茨城大学グループが測定したHCN/HNC赤外吸収バンドの強度比の導出について大学院生を指導し、また、教官・学生向けの講演をした。Bunkerは茨城大学において大学院学生向けの集中講義を行い参加した大学院生に多大の感銘をあたえた。茨城大学のサブミリ波装置によって検出可能な未同定分子イオンのスペクトルについて天埜と討議し、CH_5^+のサブミリ波スペクトル、および、CH_2^+の近赤外スペクトルの理論的予測を行った。茨城大学グループはその予測値に基ずき実験を準備中である。 坪井はマルチビーム電波受信器の開発に積極的に取り組み、Feldmanは主としてJCMTにより星間分子のサブミリ波観測に従事した。特に、地球上層大気中の励起状態酸素のスペクトルが観測され、その解析に必要な圧力幅パラメータを茨城大学において求めた。 以上述べたように、本共同研究は多大の成果をあげる事ができた。今後も、緊密な連絡を保ち、それぞれ、これらの成果をさらに発展させる計画である。
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