研究課題/領域番号 |
08044055
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研究機関 | 政策研究大学院大学 |
研究代表者 |
岬 暁夫 政策研究大学院大学, 大学院・政策研究科, 教授 (20008816)
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研究分担者 |
エドガー ブガーエフ ロシア科学アカデミー原子核研究所, 上級研究員
ユーリ パルフェーノフ イルクーツク国立大学, 応用物理研究所, 所長
菊池 柳三郎 京都大学, 理学研究科, 助手 (10025356)
宮地 孝 東京大学, 理学研究科・原子核科学センター, 助手 (20013401)
小西 栄一 弘前大学, 理工学部, 助教授 (10113789)
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キーワード | ニュートリノ / ニュートリノ天文学 / 超高エネルギー現象 / カスケード過程 / 超高密度プラズマ |
研究概要 |
以下は、「超高エネルギーニュートリノの検出」に関わる基礎研究である。 1.超高エネルギーニュートリノ源の研究 宇宙線陽子と銀河系外赤外線背景幅射との衝突から生じる高エネルギーニュートリノフラックスが、宇宙線陽子の銀河系外源の宇宙進化と赤外幅射を考慮に入れて、解析的に取り扱う第一歩が計算された。 2.超高エネルギーミューオンの研究 超高エネルギーニュートリノ源から発生する超高エネルギーミューオンの基本振舞いがLPM効果を考慮して計算された。水においては、制動幅射10の18乗電子ボルトから、直接電子対創生では、10の22乗電子ボルトから、効き始めることが明らかにされた。 3.超高エネルギーカスケードシャワーの研究 超高エネルギーニュートリノは、実験的、超高エネルギーカスケードとして現象する。このシャワーの3次元的構造が詳しく検討された。 4.高性能ホトンカウンターの開発研究 超高エネルギーニュートリノを検出するには、従来型の光電子増倍管では不可能である。これに代わる半導体検出器の基礎研究が開始された。半導体として、量子井戸型と局所帰還型のそれぞれの素子について諸特性が測定された。 5.音響幅射の研究 超高エネルギーニュートリノの検出には、音響幅射が有力とされている。10の16乗電子ボルトの宇宙線によるカスケードから生じる音響幅射シグナルが計算された。
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