研究課題
国際学術研究
宇宙のダ-クマタ-が何から構成されているかを知ることは、現代の物理学、天文学の最重要課題のひとつである。本テーマを天文学的手法で解明するために、我々はニュ一ジーランドの南島のマウントジョン天文台にある60cm口径の望遠鏡に日本で作成した3×3のモザイクccdカメラを持ち込み、本科研費で大マゼラン雲や、銀河中心の観測を実施した。その結果、次のことが新たにわかった。褐色矮星はダ-クマタ-の主要な要素ではなく<10%以下である。銀河に付随したダ-クハロ-の存在をIC5249について南天では最初に確認したこと。またマッチョ探索国際観測ネットワーク(グローバルネットワークGMAN)に参加し、1997年7月に太陽系外木星の発見ができたこと(97-41)、および典型的な二重星のマイクロレンジング現象を観測し(97-28)、背景天体の恒星大気についての詳細な研究ができたことである。観測は1998年度も継続され、ダ-クマタ-の空間分布や、系外惑星の発見、特殊な変光星の発見が続々なされることが期待できる。
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