研究課題/領域番号 |
08044067
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中村 新男 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 教授 (50159068)
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研究分担者 |
FABRICE Vall エコール, ポリテクニク・量子光学研究室, 講師
CHRISTOS Fly エコール, ポリテクニク・量子光学研究室, 教授
市田 正夫 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 助手 (30260590)
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キーワード | 銀ナノ結晶 / ポンプ・プローブ分光 / レーザーアブレーション / 半磁性半導体超微粒子 / 非線形光学 |
研究概要 |
エコール・ポリテクニクに研究分担者(市田正夫)と研究協力者(濱中 泰)を派遣し、銀ナノ結晶複合材料のフェムト秒ポンプ・プローブ分光の実験結果の討論、赤外光領域のレーザー分光装置の設計に関する打ち合わせと実験を行った。エコール・ポリテクニク側の銀ナノ結晶に関する結果としては、位相緩和は100フェムト秒以下で起きること、表面プラズモンの非共鳴な条件においても、2ピコ秒程度の応答時間をもつ非線形光学応答が現れることが分かった。また、上記打ち合わせに基づいて赤外光領域のレーザー分光光源を名古屋大学で整備し、1.6から2.6μmのフェムト秒パルス光を発生させることができ、来年度以降赤外領域のポンププローブ分光を行うことが可能になった。 研究代表者が、エコール・ポリテクニクにおいて半磁性半導体の試料作製の方針及び金属ナノ結晶複合材料の実験結果に関して討論した。エコール・ポリテクニクで作製したCdMnTe結晶をターゲットに用いて、レーザーアブレーションにより半磁性半導体超微粒子を作製し、直径約12nmの超微粒子を成長させることに成功した。 研究分担者(Flytzanis教授)を名古屋大学に招へいし、金属ナノ結晶複合材料の非線形光学応答と半磁性半導体の試料作製の進捗状況について討論した。共鳴条件(名古屋大学)と非共鳴条件(エコール・ポリテクニク)の結果ら、銀ナノ結晶複合材料の非線形光学応答はホットエレクトロン効果によること、非線形屈折率は角でありその応答時間は2ピコ秒であることが明らかになった。この研究成果は、日本物理学会及び国際会議で報告される予定である。
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