研究分担者 |
大村 善治 京都大学, 超高層電波研究センター, 助教授 (50177002)
橋本 弘蔵 京都大学, 超高層電波研究センター, 教授 (80026369)
筒井 稔 京都産業大学, 計算機科学研究所, 教授 (10026172)
長野 勇 金沢大学, 工学部, 教授 (50019775)
向井 利典 文部省, 宇宙科学研究所, 教授 (60013695)
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研究概要 |
ISTP衛星群をしめくくる欧州のCLUSTER衛星が打ち上がる予定であったが、その打ち上げ失敗により、本国際学術研究も計画の変更を余儀なくされた。しかし、それにもかかわらず、GEOTAIL,WIND,POLAR,Freja,AKEBONO衛星による共同研究は積極的に推進された。Type III Solar Burstや2fpエミッションのGEOTAIL,WIND衛星による共同観測によりその伝搬特性、発生場所の特定に成功した。また、Freja,GEOTAIL,WIND衛星によって観測されておる被変調電子プラズマ波に関する励起機構の研究に関しては、計算機実験によるその波形の再生に成功し、その発生メカニズムが従来考えられてきた波動波動の相互作用によるものではなく、粒子のトラッピングによる空間的な変調の影響である可能性を指摘することが出来た。AKR波動は、地球の磁気圏活動度と関係があるといわれるが、このAKRをGEOTAIL、POLAR、WINDによって同時観測を行い、その衛星の相対位置によってAKRが観測されたりされなかったりすることを明らかにし、レイトレイシングによる計算結果ともあわせて、磁気ローカルタイムの21-22時に発生源があることを確認した。一方、Freja衛星、GEOTAIL衛星、WIND衛星で観測されている被変調電子プラズマ波についてその発生原因を理論的に調べるための計算機実験モデルについての検討を行いその計算を開始した。また、AKEBONO、Freja衛星によるAuroral Hissの共同観測結果をレイトレイシングとの結果と比較し、その発生領域が高度11,000km程度であることを明らかにした。ESWの伝播方向解析と電子の速度分布関数との相関解析を行い、ESWの伝播方向に高エネルギーの電子分布が存在していることを明らかにし、計算機実験による発生モデルの検証を行った。
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