研究課題/領域番号 |
08044087
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
物性一般(含基礎論)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
武田 隆義 広島大学, 総合科学部, 助教授 (70034593)
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研究分担者 |
MONKENBUSCH M. ユーリヒ研究センター, 固体物理部, 研究員
RICHTER D. ユーリヒ研究センター, 固体物理部, 教授
瀬戸 秀紀 広島大学, 総合科学部, 助手 (60216546)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 中性子スピンエコー / ダイナミックス / 複雑液体 / 動的構造 / 膜 / マイクロエマルション / 両親媒性 / 界面活性剤 |
研究概要 |
1. ドイツのユーリッヒ研究センターとの共同研究により我が国での中性子スピンエコー法を用いた研究の普及・促進をはかるとともに双方の中性子スピンエコー分光器の性能の解析を行い、分光器の改良点を明らかにし、我が国の分光器の整備を進めた。 2. 両親媒子系複雑液体の構造の動的ゆらぎを測定し、これらのダイナミックスを支配する相互作用を明らかにするために上記の分光器およびフランスのレオン・ブリュアン研究所の分光器を用いて中性子スピンエコー実験を行った。 (1) 非イオン性両親媒子を含むn-オクタン-水-C_<12>E_5系での双連結型マイクロエマルションの低温相および高温相、ラメラ相について内部界面の波状ゆらぎに関するダイナミックスを調べた。中性子スピンエコー実験の解析に最近Zilmanらによって提唱された界面膜の波状ゆらぎのダイナミックスの理論を初めて適用し、この理論の有効性を実証し、界面膜の曲げ弾性率を求めた。 (2) ラメラ構造での脂質膜の波状運動のメカニズムを明らかにするために、リン脂質DPPC-水系に塩化カルシウムを加えた系で脂質2重層膜の波状ゆらぎに関るダイナミックスを中性子スピンエコー法で調べ、Zilmanらの理論が成り立つことを示し、ラメラ相での脂質2重層膜の曲げ弾性率を求めた。 (3) 非イオン性両親媒子C_<16>E_7-水系の紐状ミセルを中性子スピンエコー法で調べ、Zilmanらの理論を適用し、紐状ミセルの集団運動が低濃度領域ではミセルの自由拡散、高濃度領域ではレプテーション運動に支配されていることを提唱した。 (4) イオン性両親媒子AOT/水/n-デカン3元系で温度上昇でも圧力上昇でも同様の構造相転移を示す組成について中性子スピンエコー実験を行い、Zilmanらの理論を適用した。得られた界面膜の曲げ弾性率から温度と圧力による構造相転移は異なった機構を持っていることを提唱した。
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