研究分担者 |
W.RYBA Roman Polish Acad. Sci. Inst. Low Temp. & Structur, Group lead
MUGENSKI E. Polish Acad. Sci. Inst. Low Temp. & Structur, Head
西館 数芽 岩手大学, 工学部, 助手 (90250638)
谷口 宏 岩手大学, 工学部, 講師 (00003880)
柏葉 安兵衛 岩手大学, 工学部, 助教授 (30003867)
MUGENSKI Eugeniusz Polish Acad.Sci., Inst.Low Temp.& Structure Phys., Head
RYBA-ROMANOWSKI Witord the same as the above institution, Group leader
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研究概要 |
1.二重添加したアルカリハライド結晶の光物性に関する研究 Mn^<2+>とS^<2->(Se^<2->)を二重添加したKC1結晶で,紫外線照射によりS^<2->(Se^<2->)分子イオンが形成され,特徴的な振動電子準位に起因する蛍光を初めて観測した.この種の蛍光は,超放射を利用した新しいレーザ発振の可能性を秘めている. 2.微小球からのレーザ発振とその応用 これまで,微小球からのレーザ発振に関する研究を行ってきたが,今回新たに,生体(藻)から直接抽出した色素で染色した微小球液滴に高散乱体として人工血液に用いられているイントラリピッドを添加した系からのレーザ発振を観測した. 3.up-conversionlaser媒体に関する基礎的研究 新しいレーザ発振媒体として注目されている結晶,とくに希土類元素のPr^<3+>やTm^<3+>イオンを含むLiTaO_3結晶及びTm^<3+>イオンを含むSrGdGa_3O_7晶の発光スペクトルの低温(8K)での詳細な挙動を調べた.また,これらの励起スペクトルへのTisapphireレーザによる励起による蛍光寿命の室温での測定を試みた. 4.イオン結晶における緩和過程に関する計算機実験の導入 分子動力学法を用いて,イオン結晶内での各イオンの挙動をシミュレートするための計算機実験に着手した.とくに,複雑な構造をもつ結晶格子の各原子の動きを,任意の温度と圧力下で実時間でシミュレート可能となった.今後,不純物や空格子点を導入して平衡状態に至る緩和過程と安定な格子欠陥の形状を明らかにする必要がある. 5.p型CdSの作製とp-CdS/n-CdSホモ接合発光素子への応用 Cuをドープしてp型に変換させたCdS薄膜を用いて,p-CdS/n-CdSホモ接合素子を作製し,その太陽電池特性の系統的な測定と,今回,新たに電流注入型発光の基礎的な特性を調べ,発光を初観測した.
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