研究分担者 |
長田 洋 岩手大学, 工学部, 助手 (10261463)
関 享士郎 岩手大学, 工学部, 教授 (60003860)
中谷 功 科学技術庁, 金属材料技術研究所・機能特性研究部・第3研究室, 室長
DOWSON F.P. University of Toronto Dept. of Electrica, Associate
LAVERS J.D. University of Toronto Dept. of Electrica, Professor
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研究概要 |
磁性流体を用いたインダクタは 永久磁石による外部制御磁界によってインダクタンス制御が可能であることから可変インダクタとしての応用が期待されている。しかし、磁性流体が低透磁率であり,インダクタス制御量など十分な特性を有するものとはいえない。 そこで本年度の研究においては 上記の問題を解決すべく磁性流体インダクタにC型フェライトコアを組み合わせ複合型磁性流体インダクタを構成し,各磁気特性の測定を行い その基礎特性を明らかにした。さらに,昨年度までの磁気流体インダクタと複合磁性流体インダクタとの特性比較を行いインダクタとしての基礎的検討を加えた結果明らかになったことを下記に記述する。 (1)C型フェライトコアを複合化することにより,これまでの磁性流体インダクタと比較してインダクタンスの値が70倍に増加した。 (2)インダクタンス制御量およびインダクタンス制御感度双方の値が飛躍的に増大したことにより,可変インダクタとしてのインダクタンス制御性の大幅な向上が図られた。 (3)複合型磁性流体インダクタの各特性は,複合化させるフェライトコアの材質特性に依存するため,用途に応じた最適な材質およびギャップ長の選定が必要である。
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