研究分担者 |
森谷 裕一 東北大学, 工学部, 助手 (60261591)
浅沼 宏 東北大学, 工学部, 助教授 (50250717)
佐藤 源之 東北大学, 工学部, 助教授 (40178778)
SWENSON Dani カンザス州立大学, 教授
BARIA Roy ソコミン, CECプロジェクト主
FEHLER Micha ニューメキシコ鉱山工科大学, 準教授
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研究概要 |
平成8年度は下記の項目について研究を行った。 ・インターネットを利用したデータ交換システムを本格運用した。 ・ソルツフィールドで,水圧破砕時のAE計測実験を行い,高品質のデータを取得した。 ・次世代マッピング技術開発のためのワーキンググループを結成し,各研究グループが開発してきたマッピング法を背景に新技術の開発を行った。 ・フィールドデータ解析のためのワーキンググループを結成し,八幡平,フェントンヒル,ソルツデータの解析により,地熱貯留層の構造評価を行った。 ・本年度の研究成果について,報告・討論を実施するために,プロジェクト会議を平成9年3月に仙台で実施することとした。 上記の研究により得られた具体的な成果は以下の通りである。 ・AEダブレットの自動分類法を検討し,包絡線信号の処理により,ダブレットの自動分類を高速に実現可能であることを見いだした。 ・3軸ダブルゾンデを用いたコヒーレント波検出法(3軸ダイバーシティ法)について,その基本的な計測・解析法を導出できた。 ・ソルツフィールドで記録したAEダブレットを解析し,優勢なき裂面の情報を抽出できた。 ・各フィールドで使用された坑井内多成分弾性波検出器について,その現位置での粒子運動軌跡検出性能をスペクトル行列解析により定量的に評価した。 ・AEトモグラフィ法をソルツフィールドへ適用し,本フィールドの速度構造を推定するとともに本手法の性能について評価した。 本年度は,本国際共同研究を円滑かつ効率よく遂行するために,データ交換システムの設置およびワーキンググループの結成を研究要素としてあげていたが,これらについては,研究目的に充分合致したシステムおよび組織を構成し,実質的な研究活動を開始できたと考える。
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