研究分担者 |
森谷 祐一 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60261591)
浅沼 宏 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50250717)
ROY Baria ソコミン, CECプロジェクト, 主任研究員
MICHAEL Fehl ニューメキシコ鉱山工科大学, 準教授
FEHIER Michael New Mexico Tech, Adjunct Professor
BARIA Roy Socomine, CEC Project coordinator
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研究概要 |
1.データベースの整備とサーバの運用:東北大学に本国際共同研究のためのサーバを運用しデータベースを整備した。 2.AE計測実験:1996,7年にフランス,ソルツHDRフィールドで,Socomine社と共同でAE計測実験を実施し,次世代マッピング技術に必要な高サンプリング周波数のデータを取得した。 3.プロジェクト会議:1996,7年に計3回のプロジェクト会議を仙台で実施した。これらの会議では,それまでの研究成果を総括するとともに,研究計画を立案した。 4.3成分弾性波信号処理WG:(a)各国の坑井内多成分弾性波検出器の現位置粒子運動軌跡検出能力をスペクトル行列により定量的に評価した。(b)3軸ダブルゾンデを用いたコヒーレント波検出法の基本的計測・解析法を導出し,東八幡平フィールドでモデル実験を行った。(c)ウェーブレットスペクトル行列解析をAE反射法に導入し,高分解能の反射波検出が可能であることを示した。(d)3軸ドリルビットVSP法を3次元解析に拡張し広範囲の地下構造推定が可能であることを示した。(e)3軸ダブレット法をソルツおよびコーンウォールデータに適用し,その性能について検討した。(f)AEダブレット自動判別のためのソフトウェアを作成した。 5.AEトモグラフィ法WG:AEトモグラフィ法をソルツデータへ適用し,ソルツでのAEトモグラフィ法の性能を検討した。 6.Sparce Network マッピングWG:(a)Sparce Networkにより計測された坑井掘削音から,反射体の情報を取得する方法を検討した。(b)AE反射法をSparce Networkへ適用する方法を検討した。(c)Sparce Networkで計測されたAEダブレットの高精度マッピング法を検討した。(d)ソルツフィールドのAEネットワークの性能を定量的に評価した。 7.De-blurred法WG:地下構造条件を導入したDe-blurred法の基本概念を導出し,シミュレーションにより性能評価を行うとともに実フィールドデータに適用した。 8.AE発生機構WG:(a)AEクラウドの中に,透水性が高いにもかかわらず,AE活性度が低い部分があることを見いだした。(b)既存弱面と地圧およびき裂内水圧の関係について検討した。(c)AEダブレットの発生機構を解明するために,ソルツデータを解析し,AEダブレットの空間分布に異方性があること,およびAEダブレットは透水性き裂の周辺部で発生している可能性が高いことを新たに見いだした。
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