研究分担者 |
STRELTSOV V. 西オーストラリア大学, 結晶学センター, 講師
SCHMID S. オーストラリア国立大学, 化学研究所, 研究員
THOMPSON J.G オーストラリア国立大学, 化学研究所, 研究員
田平 泰規 日本大学, 文理学部, 助手 (80272722)
丸茂 文幸 日本大学, 文理学部, 教授 (10013492)
VAALSTA T.P. University of Western Australia
MASLEN E.N. University of Western Australia
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研究概要 |
本研究の共同研究者の中でも代表的メンバーである,西オーストラリア大学のV.A.Streltsov博士T.P.Vaalsta博士,オーストリア国立大学のR.Withers博士,S.Schmid博士,J.G.Thompson博士及び研究代表者は平成9年4月にニュージーランドのクイーンズタウンにて一堂に会し,本研究に関する全体会議を行い,途中経過の報告とこれについての詳細な討議を行い,今後の方針を決定した.また,V.A.Streltsov博士と研究代表者は同年8月にカナダのワスケシウで開催される電子密度分布に関するサガモア会議に出席し,本共同研究で得られた成果のうち,新型検出器に関すること,および希土類元素を含む酸化物磁性体の電子密度分布について研究発表を行い,関連研究者との討議を行った.同年9月にはV.A.Streltsov博士と研究代表者は放射光を利用した回折計の制御ソフトウエアに関する仕様を詳細に決定し,これに基づいて10月にT.P.Vaalsta博士が来日し,ソフトウエアの作成と,その性能試験を行った.装置の整備計画が完了し,12月には,V.A.Streltsov博士及びS.Schmid博士が相次いで来日し,高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所において研究代表者と共同で各種の機能性酸化物単結晶の変調構造と電子密度分布を放射光を用いて測定した.その結果は現在解析中であるが,多くの新しい興味深い知見を含んでいると考えられる.本研究の成果として,HoFe_2,CeB_6,SmB_6などの希土類元素を含む金属間化合物の電子密度分布,SmFeO_3,Y_2O_3,Dy_2O_3,Ho_2O_3などの希土類酸化物の電子密度分布,希土類発光のホスト材料として有望なLaOClの電子密度分布,高温超伝導関係ではY_2BaCuO_5の電子密度分布,YFeO_3,HoFeO_3などのオルソフェライト材料の電子密度分布などの解明をあげることができる.
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