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1996 年度 研究成果報告書概要

高分解能RBS法を用いたデルタ・ド-ピングの研究

研究課題

研究課題/領域番号 08044142
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分共同研究
研究機関京都大学

研究代表者

万波 通彦  京都大学, 工学研究科, 教授 (60025294)

研究分担者 GOSSMANN H.J  AT&Tベル研究所, シリコン材料部, 研究員
FELDMAN L.C.  バンダービルト大学, 理学部, 教授
長谷川 雅考  電子技術総合研究所, 放射線応用研究室, 研究員
鈴木 康文  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (00196784)
木村 健二  京都大学, 工学研究科, 助教授 (50127073)
研究期間 (年度) 1996
キーワード高分解能RBS / 異常偏析 / シリコン / MBE成長 / アンチモン / 局所加熱
研究概要

シリコン(001)表面にアンチモンを0.1 ML程度蒸着し、その上にシリコンを70 -280℃の種々の温度で数nm程度の厚さに成長させ、高分解能RBS法によりアンチモンの深さ分布を測定し、シリコン成長中のアンチモンの表面偏析速度を求めた。求め表面偏析速度の温度依存から、表面偏析過程の活性化エネルギーを0.086 ± 0.006 eVと決定することが出来た。この値は、400℃以上の高温における測定結果から求めた活性化エネルギー、1.49 eV、に比べて非常に小さく、低温においては、従来から知られている高温における表面偏析とは異なったメカニズムの表面偏析が起こることを明確に示すことが出来た。
この低温における表面偏析の機構として、シリコン成長中の表面に到着したシリコン原子が、下地原子と結合する際に開放する凝集エネルギーにより、付近の原子を加熱する「局所加熱」(local heating)に注目し、この局所加熱によって表面偏析が促進される可能性について検討を加えた。この局所加熱仮説が正しければ、通常の表面偏析とは異なり、シリコン被覆層の成長速度を変えても、表面偏析の程度はほとんど変化しないことが期待される。シリコンの成長速度を、1.6-1 7 pm/sの範囲で変化させて表面偏析の様子を高分解能RBS法で測定したところ、表面偏析は成長速度に依存しないことが分かった。このことから、局所加熱による表面偏析の促進のモデルの妥当性が示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kenji Kimura: "Anomalous surface segregation of Sb during epitaxial growth" Applied Physics Letters. 69. 67-69 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Kenji Kimura: "Anomalous surface segregation or Sb in Si during epitaxial growth" Applied Physics Letters. 69-1. 67-69 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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