研究課題/領域番号 |
08044144
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
亀田 弘行 京都大学, 防災研究所, 教授 (80025949)
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研究分担者 |
角本 繁 日立製作所, 中央研究所, 研究員
岩井 哲 京都大学, 防災研究所, 助手 (60184850)
河田 惠昭 京都大学, 防災研究所, 教授 (10027295)
林 春男 京都大学, 防災研究所, 教授 (20164949)
岡田 憲夫 京都大学, 防災研究所, 教授 (00026296)
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キーワード | 許容リスク / 都市地震防災 / 技術的コンセンサス / 市民的コンセンサス / 統合コンセンサス |
研究概要 |
平成9年10月3日〜4日、京都において第3回ワークショップ、平成10年3月16日〜17日、ロサンゼルスにおいて第4回ワークショップを行い、以下のような成果を得た。 1.第3回ワークショップの結論 (1)建築物や社会基盤施設の性能指向型設計において、リスクの概念が有用であることが確認された。 (2)同様に、地震災害の社会経済的影響を論ずるうえで、リスクの概念を導入すべきことが確認された。 (3)リスク概念を現実に適用するためには、その定量化が必要であり、これにより、特に先端技術の開発応用を含む災害軽減対策の有効性を示すことが重要である。 (4)「許容リスク」に関する討論の結果、リスク評価に係わる専門家とリスクの許容度の判断に係わる政策決定者との連携を作ることの重要性が認識された。 (5)リスク概念を応用すべき、橋梁、建物、ライフライン、情報システムなど、種々の分野を明らかにした。 (6)これらのリスク概念に関する研究をより進展させるため、リスク低減のための先端技術、社会基盤施設に関するリスク規範、社会経済的リスク低減の3つの分野について、緊急の研究課題を抽出した。 (7)日米共同課題(US-Japan Common Agenda) 2.第4回ワークショップの成果 (1)日米共同研究(NSF-文部省)に関する研究計画の仕上げを行った。 (2)リスク概念と低減に関する個別の研究成果を行った。 (3)リスク概念の構築、社会基盤のリスク低減、災害情報に関する先端技術、リスク低減のための先端技術の4つの分科会において、リスクの概念とその低減の方策に関する枠組みと行動計画を作成した。 (4)最終報告書の構成を定め、最終年度の研究計画を構築した。
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