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1998 年度 実績報告書

生体組織を有する最適設計性の解析と工学設計への応用のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 08044147
研究機関大阪大学

研究代表者

林 紘三郎  大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (90026196)

研究分担者 ALEXARDER Ra  ブルガリア科学アカデミー, 力学研究所, 教授
JEAN Jacque  スイス連邦工科大学, 教授
宮崎 浩  大阪大学, 基礎工学研究科, 助手 (00263228)
藤江 裕道  大阪大学, 基礎工学研究科, 助教授 (20199300)
田中 正夫  大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (40163571)
キーワードバイオメカニクス / 生体組織 / 残留応力 / リモデリング / 機能的適応 / 最適設計
研究概要

生体は合目的的に最適設計されており、さらに力学的環境の変化に対して機能的に適応し、再構築(リモデリング)することが知られている。本研究ではこれらの現象と機構を解折し、医字及び工学的に応用することを目的とした。本年度は、過去2年間の研究を継続するとともに、得られた研究成果の発表を行った。
具体的には,膝蓋腱から摘出した培養コラーゲン繊維束について、その強度に及ぼす静的ならびに繰り返し応力の影響を調べた結果、いずれも強度維持には適当な大きさの応力が必要であること、血圧と血流を人為的に変化させると、動派壁の厚さ、径、弾性が敏感に変化するとともに、いずれの力学的環境の変化が生じても、血管壁の壁せん断応力と壁円周応力は正常値に維持されること、運動負荷や下肢固定によって骨に作用する負荷を変化させたのち、負荷を通常に戻した場合には、骨断面積、骨構造、強度がこれらの変化に応じて機能的に適応するるように変化すること、関節靭帯と半月板は力学的に最適設計されていること、など明らかになった。また、血管平滑筋の収縮が、血層壁内応力の分市に及ぼす効果に関する実験的観察結果を、数学的に記述する力学的モデルを提案した
これらの研究成果を、第3回バイオメカニクス世界会議(札幌)、第5回日本-米国-シンガポール-中国バイオメカニクス会議(仙台/蔵王)で発表するとともに、3編の論文を権威ある国際雑誌に投稿し、掲載されることになった。今後も引き続き、数編の論文を執筆し、国際雑誌に投稿する計画である。また,本研究グループが中心となって、国際シンポジウムを開催する計画にしている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 牧野彰久、宮崎浩、林紘三郎 他: "血流変化に対するラット動脈壁の力学的応答" 日本機械学会第76期全国大会講演論文集. 98-3. 271-272 (1998)

  • [文献書誌] A.Rachev, K.Hayashi: "A theorefical study of the effects of vascalar smooth muscle contraction on strain and stress distribution in arefrien" Annals of Biomedical Engineering. (印刷中).

  • [文献書誌] 林 紘三郎: "生体組織の機能的適応と再構築のバイオメカニクス" トヨタヒューマンライフ支援にバイオメカニクスシンポジウム論文集. 2. 33-38 (1998)

  • [文献書誌] P.Frieq,牧野彰久,宮崎浩 他: "Short-term biomechamical adapfarm of the not caroted to hypertension" Hypertension. (印刷中).

  • [文献書誌] 林紘三郎、宮垣淳平、藤江裕道 他: "Biomechanical Response of bone to activity charge from running to seclentary state in the rat" Proc.1999 Summer Bioengineering Conference. (印刷中).

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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