研究分担者 |
PRIESTLEY M. Univ. of California, S. D., 教授
王 亜勇 中国建築科学研究院, 耐震研究所, 教授
ALAWA Aiman 広島大学, 工学部, 助手 (20263733)
山本 春行 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (60158293)
荒木 秀夫 広島大学, 工学部, 助教授 (40159497)
冨永 晃司 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (10067720)
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研究概要 |
平成8年度は(1)大規模地震被害の歴史的検討,(2)大規模地震に伴う建築物についての耐震基準の変遷の2項の夫々の国での実体を把握し,それを中国,米国,日本で情報交換し,各国に有効な知見を抽出することである。国際的に統一的乃至は整合的耐震基準の確立に向けての検討を目的とするセミナーの実施と現地地震対策現状の視察を内容とする。具体的には,8月5日から8月11日の間に広島大学及び広島市国際会議場において日米間セミナーを実施し,その後全員で神戸市における震災及び復興の状況を視察した。調査研究項目は(1)日米の大震災史,(2)日米の耐震基準変遷,(3)日米の耐震技術,(4)地震被災建物の復旧状況,(5)補修・補強手法であった。11月11日から11月21日にかけて中国の北京市(中国建築科学研究院)及び昆明市(雲南工業大学)において日中間セミナーを実施した。また1976年2月に大規模震災被害を受けた唐山市の復興状況の視察を行い,更に1996年2月に地震被害を受けたばかりの麗江市の被害状況を視察した。調査研究項目は(1)日中の大震災史の比較,(2)日中の耐震基準変遷の比較,(3)日中の地震被害の比較,(4)唐山地震,麗江地震被災建物復興状況,(5)上海での超高層建物であった。また,平成9年初めに米国サンディエゴ市(UCSD),ロスアンゼルス市(USC)及びサンフランシスコ市(UCB)において平成8年度の総括セミナーを開催し,併せて1994年1月のノースリッジ地震による被災地域の視察を行った。ロスアンゼルス市,サンフランシスコ市においては被災建物の被災建物の捕集・補強状況・更にはレトロフィット例の視察を行った。調査研究項目は(1)日中米の耐震基準の比較,(2)日中米の地震被害の比較,(3)ノースリッジ地震被災建物の復興状況,(4)補修・補強方法,(5)レトロフィット手法である。 以上で得られた研究実績を逐次,学会誌等に発表すると共に日中米三国夫々の実際社会に活かしてゆく予定である。 ※UCSD=Univ.of California.San Diego,USC=Univ.of Southern California. UCB=Univ.of California,Berkeley
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