研究分担者 |
PRIESTLEY M. Univ. of California, S. D., 教授
王 亜勇 中国建築科学研究院, 耐震研究所, 教授
山本 春行 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (60158293)
荒木 秀夫 広島大学, 工学部, 助教授 (40159497)
冨永 晃司 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (10067720)
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研究概要 |
平成9年度は大規模地震被害の軽減と直結する既存建物の耐震性とその補強の問題を取り上げた。具体的には研究代表者が平成9年8月18日から8月22日にかけて米国ロサンゼルス市において南カルフォルニア大学で耐震問題に関する資料を収集するとともに,ノースリッジ地震に関する国際会議に出席し,米国西海岸における地震観測状況や耐震問題に関する最新の研究内容の掌握を行った。8月23日〜9月1日にかけて米国サンデイエゴ市(UCSD)において日米間のセミナーを開催し,日米の耐震補強手法について討議を行った。更にサンフランシスコ市で構造技術者と耐震診断法,耐震補強技術に関する意見交換を行うとともに,耐震補強建物の視察やカルフォルニア大学バ-クレイ校リッチモンド研究所で耐震実験の視察を行った。11月3日〜11月13日にかけて中国の北京市(中国建築科学研究院),昆明市(雲南省建設庁),上海市(上海建築設計研究院)で日中間のセミナーを開催し,日中の耐震補強手法および震災復旧について討議した。北京市近郊の廊坊市で免震建物を視察し,地震多発地帯の雲南省南部景江市で耐震補強建物を視察した。また,昆明市では耐震補強された集合住宅や免震建物を視察した。上海市では浦東地区に建設中の超高層RC建物の現場視察を行い意見交換を行った。平成10年3月10日〜3月17日にかけて日本の熱海市で日中米間の平成9年度の総括セミナーを開催した。静岡市(静岡県庁)では東海大地震を想定した防災対策関連施設の視察を行うとともに,耐震補強の進展状況について視察した。また,熱海市湯河原では日本の最新技術を用いたレトロフィット中間層免震建物を視察した。東京では構造技術者との意見交換を行うとともに技術研究所の視察を行った。以上で得られた研究実績を逐次,学会誌等に発表するとともに,日中米三国夫々の実際社会に生かしてゆく予定である。
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